日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が11月1日に発表した10月の新車販売統計(速報)によると、総台数は前年同月比12.5%増の41万8992台と2か月ぶりのプラスとなった。2ケタの伸びは今年初めて。
このうち登録車は13.0%増の26万1554台と、3か月ぶりのプラスだった。登録車の2ケタ増も今年初めての伸び。新モデル効果や昨年秋に表面化した完成検査問題に伴う販売減に反動した増加も出ている。
ブランド別では日産が2.2倍と大きく伸ばした。昨年は検査問題で出荷が減少するなどの影響があった。このほか、ホンダが10.2%増、スズキが17.0%増と2ケタの伸びを確保。トヨタは6.8%増と2か月ぶりにプラスに転じた。ただ、SUBARU(スバル)は6.0%減で、17年11月から12か月連続でのマイナスだった。
一方、軽自動車も11.7%増と大きく伸ばし、7月から4か月連続のプラスになった。メーカー別では『ジムニー』など新モデルが好調なスズキが9.2%増、ホンダも7.8%増と人気車種をかかえる2社が順調だった。ただ、販売シェアは33.4%を確保したダイハツがスズキ(28.7%)を抑え、3か月ぶりにトップに返り咲いた。