テスラのマスクCEO、米SECが提訴…投資家を欺いた疑い

イーロン・マスク (c) Getty Images
  • イーロン・マスク (c) Getty Images

米国のSEC(証券取引委員会)は9月27日、テスラのイーロン・マスクCEOを提訴した、と発表した。

今回の提訴は、マスクCEOが8月上旬、およそ2200万人のフォロワーを持つ自身の公式Twitterで、「テスラ株の非公開化を検討している」と発表していたことを受けたもの。同CEOは、「非公開化に向けて、株式を買い取るための資金も用意した」と明かしていた。

この発表の後、テスラの株価は6%以上上昇。しかしマスクCEOは、最初の発表からおよそ2週間後の8月下旬、「テスラの株式の非公開化計画を撤回する」と発表していた。

SECがマスクCEOを提訴した理由は、同CEOのTwitterでの一連の発表が、投資家を欺く行為にあたるとみなしたため。「マスクCEOは実際には、潜在的な投資パートナーとの間で、特定の取引条件について議論していなかった」と指摘している。

SEC執行部のStephanie Avakianディレクターは、「真実で正確な情報を提供することは、CEOの最も重要な義務のひとつ。ソーシャルメディアなどの新たな手段でコミュニケーションが行われた場合でも、公式な発表と同等の効力を持つ」と述べている。

《森脇稔》

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