自宅近くでひき逃げされた高齢男性死亡、周辺捜索で容疑者を逮捕

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夜間の見通しが悪い住宅地の中を通る道路を歩いていた高齢男性がひき逃げされる事件が起きた。警察は周辺で車両捜索を行い、容疑者の男を逮捕している。

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13日午前4時35分ごろ、富山県高岡市内の市道に高齢男性が倒れているのを近隣住人が発見。消防へ通報した。男性はクルマにひき逃げされたことが原因で死亡。警察は周辺捜索から車両を特定し、容疑者として高齢の男を逮捕している。

富山県警・高岡署によると、現場は高岡市伏木古府元町付近で幅員約4mの直線区間。近くに住む84歳の男性は道路上に倒れこんでいるところを近隣の住人が発見。意識が無かったことから消防へ通報した。

男性は全身強打が原因でまもなく死亡したが、収容先の病院による診察で複数箇所を骨折していたことが判明したことから、警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。現場は住宅地の中を通る交通量の少ない区間で外来車両の往来はほとんどないこともあり、周辺での車両捜索を実施したところ、衝突痕のある軽乗用車を発見。このクルマを運転していた73歳の男が容疑に関与したものと断定し、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

現場は夜間の見通しが悪い区間。死亡した男性はゴミ収集所の管理当番で、準備中にはねられた可能性が高いという。逮捕された男は容疑への関与を大筋で認めており、警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場は主としてその地域に住む人たちが使う生活道路であり、このことから「容疑車両は現場周辺に存在している」として捜索が行われたようだ。夜間の見通しが悪い区間では、歩行者も反射板のついた服を着用するなどして、クルマ側に対して存在をアピールする必要がある。

《石田真一》

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