青函共用走行区間などに対応した訓練シミュレータ、JR貨物が導入…EH800形電気機関車の運転士用

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シミュレータの外観。
  • シミュレータの外観。
  • 青函共用走行区間の地上部映像。共用走行区間で使用しているDS-ATCは、個別の機能であるRS-ATC・構内ATC・非常運転モードにも対応している。
  • 青函トンネル内を走行中の映像。クールコンテナは、冷凍用の電源を発生させるエンジンを青函トンネル内では停止させているが、シミュレータではその機能に異常が発生した場合のシナリオも用意されているという。
  • EH800(資料画像)
JR貨物は9月12日、EH800形電気機関車の運転士異常時対応訓練用シミュレータを導入したと発表した。

EH800形は、北海道新幹線が開業した2016年3月から本格運用を開始したJR貨物の交流電気機関車。新幹線と線路を共用する「青函共用走行区間」の新中小国信号場~木古内間における新幹線の架線電圧(交流2万5000V)に対応するため、交流2万Vのみ対応のED79形交流電気機関車に代わって登場した。

JR貨物の訓練用シミュレータは全国に6カ所配置されているが、青函トンネルを含む青函共用走行区間は、従来の在来線とは異なる運転取扱いを行なう必要があるためこのシミュレータが開発され、五稜郭機関区(北海道函館市)と青森総合鉄道部(青森県青森市)に1台ずつ配置されている。

EH800形が実際に走行する蟹田~新中小国信号場~木古内~札刈(さっかり)間に対応しており、同区間で使用している3種類の自動列車停止装置(ATS-SF・PF・Ps)や自動列車制御装置(DS-ATC)にも対応。津軽線または道南いさりび鉄道と青函共用走行区間との境界にある電圧切換えセクションや保安装置の切換え、新幹線指令との伝達システムも再現できる。また、「事故再現シナリオシステム」により生成された映像を操作することもできる。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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