鴻池運輸とナビタイムジャパンは、ナビタイムジャパンの「ビジネスナビタイム動態管理ソリューション」をベースとした特殊車両通行許可ルート網を作成・登録が可能なナビゲーションシステムを共同開発、鴻池運輸の一部車両で実運用を開始したと発表した(10日)。
開発したシステムは、申請経路の増加に伴って管理が煩雑化している通行許可ルート情報を、ビジネスナビタイムのシステム上で車番と発地・経由地・着地に紐づけて登録することで、車両ごとの通行許可ルートデータがドライバーのスマートフォンの画面上に表示できるというもの。
これによって地図への手書きなどで指示されていたルート情報について、確実・迅速、ペーパーレスでドライバーに提供され、ドライバーが運転に集中することを支援する。ドライバーの習熟度に関わらず、確実に許可ルートを通行できるというコンプライアンス対応でも効果が見込まれる。
運行管理者も、簡単操作で配車計画を作成でき、ドライバーへ簡単確実に配車を指示できる。車ごとに最大1年間の運行実績と許可ルートを表示可能で、詳細な実績を簡単に管理できるほか、各ルートごとの有効期限も表示され、申請切れを未然防止できる。
鴻池運輸はナビタイムジャパンとシステムの改善を図り、グループの特殊車両に本格導入する。また、ナビタイムジャパンは今後、連携機能の検証を重ねて本格販売につなげていくとともに、業界のニーズに対応して機能を拡充していく。