窃盗未遂事件に関与した男たち、車外に投げ出された仲間を放置して逃走

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窃盗未遂事件に関与し、追跡するパトカーから逃走していたクルマがガードレールに衝突。同乗者が車外に投げ出される事故が起きた。投げ出された男性は後に死亡。警察はクルマに乗っていた残る3人を逮捕している。

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4日午後2時ごろ、山梨県北杜市内の国道141号で、パトカーの追跡を受けていた乗用車がガードレールに衝突する事故が起きた。車外に投げ出された1人が死亡したが、クルマは逃走。警察は後に運転していた少年を逮捕している。

山梨県警・韮崎署によると、同日の午後1時30分ごろ、韮崎市中田町中條付近の住人から「民家のガラスが割られ、何者かが侵入したようだ」との110番通報が寄せられた。これを受けて現場へ急行した同署員が、通報内容と特徴の酷似したクルマを発見。停止を命じたが、クルマはそのまま逃走した。

署員はパトカーによる追跡を実施。逃げるクルマは北杜市須玉町大豆生田付近の国道141号を走行中に路外へ逸脱してガードレールに衝突。この際に同乗していた19歳の男性が窓から車外に投げ出されたが、クルマはこの男性を放置してさらに逃走。韮崎市中田町付近の県道で停車していたトラックに追突して走行不能となり、乗っていた3人は徒歩で逃げ出そうとしたが、駆けつけた署員が運転していた神奈川県茅ケ崎市内に在住する19歳の少年を道路交通法違反(事故不申告)の現行犯で。同乗していた21歳の男と、別の19歳少年を窃盗未遂容疑で逮捕している。

車外に投げ出された男性は事故から約6時間後に死亡しており、警察ではこの男性も窃盗未遂事件に関与したものともて、逮捕した3人を厳しく追及し、事件の経緯を詳しく調べる方針だ。

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事故当時は台風が接近して強風が吹き荒れていた時間帯だった。「台風が接近した際、強く叩きつけるような雨音や、吹き荒れる風の音に乗じて侵入事件を起こすと発覚しにくい」とは言われているが、今回の容疑者たちはそれを実行したようだ。

《石田真一》

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