2007年1月にデビューした現行モデルから11年、満を持してのフルモデルチェンジとなる三菱の人気ミニバン『デリカD:5』新型プロトタイプの最新の姿を、鮮明にカメラが捉えた。以前スウェーデンで捉えた開発車両は一部にダミーパーツが使われていたが、今回は市販型パーツを装着していると見られる。
ドイツ市街地で捉えたプロトタイプは前後をマスクで偽装しているが、スクエアなフォルム、高い走破性を予感させる前後アングルはまさにデリカといったところ。また、薄型でシャープなヘッドライトや大型フォグランプを備えており、三菱の最新デザインコンセプト「ダイナミックシールド」が見てとれる。またリアビューでは、現行型とは大きくイメージを変えるS字に光るテールライトも確認できる。
新型デリカD:5のプラットフォームは、ルノー日産アライアンスとの共用となると見られていたが、三菱オリジナルを採用する可能性が高いようだ。但し、今後はパワートレインを含めて共有化が加速すると見られ、デリカD:5にとってこれが最後の独自プラットフォームとなりそうだ。
パワートレインは、8速ATと組み合わされる2.2リットル直列4気筒ディーゼルターボエンジンで、最高出力は170ps、最大トルク392Nmを発揮する。また『アウトランダー』から流用される、PHEVシステム搭載モデルのラインアップも期待されている。
三菱は2020年度までに11車種のモデルチェンジを計画しており、新型デリカD:5は目玉の一つになるだろう。デビューは2018年末が有力だ。