夜間は真っ暗な県道、歩行していた女性がひき逃げされて重傷

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街灯が設置されておらず、夜間の見通しが極めて悪いカーブ連続区間を単独歩行していた女性がひき逃げされた。警察は事故後に現場へ戻ってきたトラック運転者を逮捕している。

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22日午前0時45分ごろ、徳島県鳴門市内の県道を歩いていた女性がひき逃げされる事件が起きた。女性は意識不明の重体。警察は後に現場へ戻ってきた大型トラックの運転者を逮捕している。

徳島県警・鳴門署によると、現場は鳴門市鳴門町土佐泊浦付近で片側1車線のカーブが連続する区間。現場をクルマで通りかかった人が路上で頭から血を流して倒れている女性を発見。警察に通報した。

女性は近くの病院へ収容されたが、頭部強打が原因で意識不明の重体。後の調べで大阪から観光で同市を訪れていた67歳の女性と判明している。

警察は受傷状況から重傷ひき逃げ事件として捜査していたところ、事故から約30分後に大型トラックで現場へ戻ってきた香川県三豊市内に在住する49歳の男が「何かに当たった気がする」と申告。その後の車両検分で血痕の付着が確認できたことから、この男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

現場は海沿いを通る区間。昼間の見通しは良いものの、街灯が設置されていないことから夜間の見通しは悪いという。警察では女性が現場を歩いていた件も含め、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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負傷した女性は家族旅行で徳島を訪れていたが、21日夜までに宿泊先を出て行方がわからなくなっていたという。現場は遠くに街灯りは見えるものの、基本的には「真っ暗」になってしまい、真夜中に歩行者がいるとは想定しにくい場所でもあるようだ。

《石田真一》

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