止まらぬガソリン高、レギュラー1リットル152.3円…夏休みの帰省、行楽直撃も[新聞ウォッチ]

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2018年7月20日付

●日本貨物航空、記録改ざん、機体東整備、事故報告漏れも(読売・1面)

●燃料電池車失速、水素ステーション整備遅れ。バス・トラックに活路(読売・2面)

●関税上げ米車業界「反対」公聴会証言、政策批判噴出(読売・9面)

●ガソリン8週連続150円超、夏休み中の高止まり観測も(朝日・9面)

●ホンダPHV発売、電動車の販売拡大狙う(毎日・7面)

●経団連夏季フォーラム開始、中西体制発(産経・13面)

●社説・首都高と日本橋、地下化以外の選択肢も(東京・5面)

●トヨタ、静岡生産終了、20年度にも、東北に移管(日経・1面)

●旭化成、車大手に接近、米車シート材企業を買収、EV普及見据え(日経・12面)

●自動運転タクシー実験、日の丸交通など、都心で(日経・29面)

ひとくちコメント

トランプ米政権が検討する自動車や自動車部品への高関税措置の行方も気掛かりだが、夏休みを控えて帰省やドライブ旅行を計画しているドライバーにとっては、ガソリン価格の上昇も気になるところだろう。

資源エネルギー庁が発表した7月17日時点のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)は前週比0.3円高い1リットル152.3円と2週連続で値上がり、8週連続で150円を超えて、1年前に比べると20円も高い水準だという。

地域別では兵庫や岡山など33都道府県で上昇し、全国最高値は長崎の161.4円で最安値は徳島の145.9円となり、地域でのバラツキもみられた。

きょうの各紙も大きく取り上げているが、朝日は「ガソリン8週連続150円超、夏休み中の高止まり観測も」とのタイトルで、産油国の政情不安に伴う供給不安に加え、夏の行楽シーズンはガソリン需要が増えることから「今後もしばらく150円台が続く可能性が高い」との専門家のコメントを伝えている。

また、東京は「イラン原油停止10月にも」として、石油連盟の月岡隆会長が「このままだと10月にもイラン産原油の輸入が止まるとの見通しも示した」と報じている。日経は「主要産油国の増産観測から足元の原油相場は大幅に下落しているが、外国為替市場で円安・ドル高が進行し、ドル建ての原油調達コストの低下は限定的だ」として当面は高値を維持する見通しだという。

こうした中、環境性能の高い電動車などの需要が高まりつつあるが、読売は「究極のエコカー」として注目された燃料電池車の低迷が続いていると報じているのも気になるところだ。

《福田俊之》

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