6車線道路にロープを張って通行妨害、ライダーが負傷…殺人未遂で男を逮捕

自動車 社会 社会

片側3車線、両側では6車線となる幅員の広い道路を横断させるようにロープを張り、進行してきたバイクの運転者を負傷させた男が殺人未遂容疑で逮捕された。
警察はロープを張った動機について男を厳しく追及している。

☆☆☆

27日午後7時30分ごろ、神奈川県川崎市川崎区内の県道を走行していたバイクが、道路を塞ぐように張られていたロープに接触する事故が起きた。バイク運転者が軽傷。警察はロープを張っていた男を殺人未遂の現行犯で逮捕している。

神奈川県警・川崎署によると、現場は川崎市川崎区東田町付近で片側3車線の直線区間。ロープは歩道橋の支柱に結び付けられ、中央分離帯を含む6車線分を塞ぐような状態で長さ約20m、高さ約1.5mの位置に張られていたが、これに気づかず進行してきたバイクが接触。バイクは転倒に至らなかったが、運転していた千葉県船橋市内に在住する29歳の男性が頚部を擦過する軽傷を負った。

警察はこの直前に「歩道橋へロープを張っている不審な男がいる」との通報を受けており、バイクが接触した直後にロープを張っていた同区内に在住する52歳の男を確保。殺人未遂の現行犯で逮捕している。

現場は交通量も多い区間だが、事件当日は日曜ということもあり、平日よりは少なくっていた。警察の聴取に対して男は「クルマを止めたかった。殺す気はなかった」などと供述しているようだ。警察では動機について厳しく追及するとともに、刑事責任能力の有無についても調べを進める方針だ。

☆☆☆

犯行に使われたのはナイロン製のロープだったという。バイクなどの騒音に嫌気を感じ、その走行を妨害する意図で幅員の狭い道路にロープを張り、死傷事故を誘発したというケースは以前にもあったが、今回のように中央分離帯を含んだ6車線の道路にロープを張るといったケースは前代未聞といえる。幅員は約20mあるそうで、そこに張るロープ自体の重さも相当なものになるだろうし、何が目的だったのだろうか。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース