【レッドブル・エアレース 千葉】予選1位通過のグーリアンと3位通過の室屋が記者会見

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会見に臨む、(左から)予選3位の室屋義秀選手、予選トップのマイケル・グーリアン選手、レッドブル・エアレースのレース・ディレクター ジム・ディマッテオ氏
  • 会見に臨む、(左から)予選3位の室屋義秀選手、予選トップのマイケル・グーリアン選手、レッドブル・エアレースのレース・ディレクター ジム・ディマッテオ氏
  • 予選トップ通過のマイケル・グーリアン選手は、今年の好調さの秘密を打ち明けてくれた
  • 予選トップで駆け抜けたグーリアン選手のフライト
  • 決勝が「ドラマティック」と表現した予選3位通過の室屋義秀選手
  • 室屋戦布野予選でのフライト
  • 会見の後の期えんんさつえい
  • 予選の前には千葉市消防局による人命救助のアトラクションも
  • お馴染みの“ジェットおじさん”も登場

千葉県立幕張海浜公園で5月26日開幕した「レッドブル・エアレース千葉2018」。この日の午後に行われた予選終了後、予選トップで通過したマイケル・グーリア選手と3位通過の日本人パイロットの室屋義秀選手による記者会見が開催された。

予選は、午前と午後に2回にわたるフリープラクティスの後で実施された。結果はグーリアンがトップ、カービー・チャンブリスが2位、室屋が3位、マティアス・ドルダラーが4位、ピート・マクロードが5位の順だった。一方、フリープラクティスで好調さを見せていたマット・ホールは予選では思うようにタイムを伸ばせず12位でフィニッシュ。マルティ・ソンカも9位に甘んじた。

予選トップのグーリアンは、開幕戦のアブダビでは優勝を飾り、第2戦のカンヌでも3位で表彰台に上がって現在は年間ランキングトップ。千葉でもその好調さを発揮して見せた。ただ、予選の1本目はペナルティを受けるなど低調なフライトで終始したが、2本目ではそれが吹っ切れたかのようなスピード。今大会2番目の好タイム55.424秒で首位通過を果たした。

会見でグーリアンは「千葉のコースは非常に技術を要するコースで、スタートからシケインに向けてリズムが大切。1本目は風の影響を受けてシケインでリズムを崩してしまったが、ミスをしなければ良いタイムが出るはず。(現在ランキング2位の)マット・ホールが良い結果を出さなかったが、守りに入ってはいけないと思いながら2本目を飛んだのが良かったのだと思う」と予選を振り返った。

また、アブダビでの優勝はグーリアンにとって9年ぶり優勝だ。今年のグーリアンは何が違うのかとの質問にグーリアンは、「エアレースはチームで勝ち取るスポーツ。レースをボクはパズルのように捉えていて、ここ数年で大きなピースを整えた。これまでは細かな部分でうまくいかなかったが、今年はうまくハマって機能している感じ。そこに自分を信じて、たとえ予選で成績が奮わなくても自然に自分の力が発揮できることに集中させている」ことが今につながっているとコメントした。

続いて3位通過となった室屋が会見に臨んだ。明日のラウンドオブ14で予選で奮わなかったマット・ホールと対戦となったが、マット・ホールはカンヌ戦で優勝した手強い存在。それについて室屋は、「なんで、こんなにドラマティックになるんでしょうね。でも、皆さんにとっては面白いと思うし、年間のチャンピオンシップを考える上でどこかで対戦していく必要があるので、1年間を通して明日は“1回目の天王山”という感じ。特に、最初の、ラウンドオブ14が勝負どころになると思う。あとはファイナル4でグーリアン選手との戦いになる」と述べた。

千葉大会に臨むにあたり、機体と室屋自身の進化についてはどうか。「フィジカルな面はトレーニングすることで強くなっていく。しかし、老化は進むのでその対応に日々努力している状況だ」と語り、エアレースの認知度も上がっていることにも言及。「自分は福島をベースにしていることもあり、福島県の方にとってはほとんどんど知ってくれているまでになった。全国レベルでも知名度は上がっているのは嬉しい限りだ」とした。

明日5月27日の決勝は14時より、「ラウンドオブ14」からスタートする。

《会田肇》

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