22日午前0時40分ごろ、大阪府大阪市福島区内の府道で煙草のポイ捨てを巡るトラブルから、男性がタクシーにひきずられて負傷する事件が起きた。タクシーは逃走したが、警察は後に運転していた男を殺人未遂容疑で逮捕している。
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大阪府警・福島署によると、現場は大阪市福島区吉野2丁目付近で片側3車線の直線区間。タクシーは客待ちのために路肩へ停車していたが、その際にタクシーを運転してた男が吸い終えた煙草を投げ捨てたことから、現場を通りがかった40歳の男性がこれを注意。その後、2人の間で口論に発展した。
男性はタクシーの窓枠をつかんでいたが、男はそれに構わず発進させたことで男性は約20mに渡ってひきずられる状態になった。最終的には路上へ振り落とされ、打撲などの軽傷を負っている。
男性がタクシー会社や、運転していた男の名札に書かれた氏名を覚えていたことから、警察はこの情報を元にして捜査。運転していた同区内に在住する69歳の男を殺人未遂容疑で逮捕した。
聴取に対して男は「わからない」などと供述しており、警察では周辺に設置された防犯カメラ映像を分析するとともに、双方から事情を聞くなどして事件に至った経緯を詳しく調べる方針だ。
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交通上のトラブルではなく、「吸殻のポイ捨て」という喫煙者のマナーを問うことから発展したトラブルだが、警察は「クルマでひきずって負傷させる」という行為を悪質とみなし、殺人未遂容疑を適用したようだ。
トラブルによって車両が傷つけられるおそれもあり、その場から離れるという判断も賢明ではあるのだが、相手を引きずって負傷させてしまってはそうも言ってられない。