ラストマイル---地域住民が参加して自動運転車の実証実験へ 産総研

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産業技術総合研究所は、23日から福井県吉田郡永平寺町で「ラストマイル自動走行の実証評価」として、地域住民に遠隔型自動走行システムによる自動運転車両に試乗してもらう実証を開始した。

今回の実証では、実運用に近い状況で運行し、移動手段としての有用性や安全性といった観点で、自動運転車両が移動サービスとして利用者に受け入れられるかなどを評価する。

産総研は、経済産業省、国土交通省の2018年度「高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業:専用空間における自動走行などを活用した端末交通システムの社会実装に向けた実証」を幹事機関として受託し、ヤマハ発動機、日立製作所、慶應義塾大学SFC研究所、豊田通商などと、研究開発と実証を進めている。

端末交通システムは、鉄道などの基幹交通システムと自宅や目的地との間の短中距離を補完するラストマイルモビリティとも呼ばれる次世代の交通システム。今回の事業では、公共的な利用を前提に、地域活性化などにつながる端末交通システムとして、自動走行技術を取り入れた運行管理システムなどの研究開発を行う。

永平寺町では、実証環境の特徴から同町を過疎地モデルと分類し、えちぜん鉄道の廃線跡地の町道である永平寺参ろーどを走路とし、高齢住民、通勤・通学者や観光客の移動手段として端末交通システムを、歩行者などとの共存空間における自動走行や遠隔監視・操作の技術で実現することで、少子高齢化地域の活性化を目指して社会実験を行う。

今回の実証評価では、実運用に近い状況での利用者受容性を評価する。これまで他の実証地域で同様の遠隔型自動走行システムを用いて進めてきた実証評価の実績を活かし、当該地域の環境に合わせたシステムを構築し、地元住民などの利用者の試乗による受容性評価を継続的に行う。その上で、結果にもとづくシステムを改良を含め、事業性の高いより交通手段の実現を目指す。

利用者の継続的な試乗による実証実験は、今回の事業が他の地域に先駆けての実験となる。今後の社会実装に向けた移動サービスの実現に対する高い受容性の評価が得られれば、遠隔型自動走行システムの事業性を大きく高められるとしている。

今回の走路は、永平寺町所有の「自転車歩行者専用道」の公道を、自動運転車として走行許可を永平寺町から受けた車両で実証する。これにより、歩行者や自転車と共存する公道で、自動運転のレベル4の機能を持った車両と遠隔型自動走行を組み合わせた実証評価を行い、安全性や受容性の向上と自動運転サービスの早期実現を目指す。
《レスポンス編集部》

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