【スーパーフォーミュラ 第1戦】山本尚貴がポールポジション獲得、新人の福住が続きチーム無限は予選1-2…ホンダ勢がトップ5占拠

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ポール獲得の山本尚貴(右)と予選2位の福住仁嶺(左)。
  • ポール獲得の山本尚貴(右)と予選2位の福住仁嶺(左)。
  • ポールポジションを獲得した#16 山本 。
  • 予選2位の#15 福住。
  • 左から予選2位の福住、ポールの山本、3位の野尻。
  • 予選3位の#5 野尻。
  • 予選4位の#65 伊沢。
  • 予選5位の#17 塚越。
  • 予選6位の#1 石浦(トヨタ勢最上位)。
21日、全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)開幕戦の公式予選が鈴鹿サーキットで行なわれ、ポールポジションは2013年チャンピオンの山本尚貴が獲得した。新人の福住仁嶺が2位で、チーム無限は予選1-2を独占。ホンダ勢がトップ5をかためている

前日に続き、予想通り暑いコンディションとなった予選日の鈴鹿。午前のフリー走行を経て、決勝グリッドを決める3段階ノックアウト方式(19台→14台→8台)の予選は午後3時45分から開始された。開始時点で気温23度、路温33度。前日のフリー走行時に比べればやや控えめな数字ではあるが、暑いことは間違いない。

今季から全戦でドライ路面用タイヤはソフトとミディアムの2スペック供給、予選Q1はミディアムのみ使用でき、Q2とQ3ではソフトも使用可能となる。温度状況も含めてタイヤとの付き合い方が予選のキーポイントになると見られた。

予選Q2の終盤、#20 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/エンジンはトヨタ)がコースアウトしてストップしたことによりセッションは赤旗中断に。残り3分に時計が巻き戻っての再開となるが、ここでいくつかの陣営は、本来Q3で使うはずだった最後の新品ソフトの投入を強いられる格好になったと見られる。

しかしチーム無限のふたり、#16 山本尚貴(TEAM MUGEN/ホンダ)と#15 福住仁嶺(TEAM MUGEN/ホンダ)は中断前にQ2突破に足るタイムを出していたため、再走せずという判断ができた。速さの生み出した余裕が、Q3での戦いを明確に有利に運ぶ要素と化したわけだ。

8台でポールポジションを争うQ3は、Q2を突破しながらも走れない#20 平川を除く7台の戦いになる。ホンダ勢の優勢とタイヤの状況やQ2までの流れ等々から、実質のポール争奪戦は#16 山本、#15 福住、#5 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)といったあたりが展開すると見込まれた。そしてこの3者が他を約1秒離すことになる熾烈な攻防を繰り広げた結果、トップ3は0.129秒差で#16 山本、#15 福住、#5 野尻という順位に収束し、チーム無限が1-2独占を果たした(#16 山本のポールタイムは1分36秒911)。

ポールポジション:#16 山本尚貴のコメント
「素直に嬉しいです。もちろん狙っていましたし、ポールポジションを獲りたいとは思っていましたけど、まさか自分が獲れるとは、という感じですね。アタック自体はうまくいきました。ただ(マシンに)ちょっとした問題も抱えていたので、ポールは難しいかな、と思っていたんです。チームが本当にいいクルマに仕上げてくれました、感謝です」

必ずしも完調ということではなかったようだが、得意中の得意である鈴鹿で貫禄の速さを見せた#16 山本。自身、そしてホンダ勢としても5年ぶりとなる王座獲得へ向け、大きく最初の一歩を踏み出したといえそうだ。

そして予選2位は0.080秒差で新人の#15 福住。今季は欧州のFIA-F2にも参戦中のホンダF1候補生である21歳は「正直、今週末の流れを考えると自分が予選2位になれるとは考えていませんでした。ただ最後、ギリギリで山本先輩に負けてしまったのは、やっぱり悔しいですね」。決勝でのチーム無限による同門フロントロー対決が楽しみになってくる。

3位は#5 野尻で、4位が#65 伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING/ホンダ)、5位に#17 塚越広大(REAL RACING/ホンダ)と、ホンダ勢が予選トップ5を独占。

トヨタ勢最上位は6位の15&17年王者 #1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)で、7位に12&14年王者 #36 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ)、8位に#20 平川。そして9位が16年王者 #2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)、10位に#18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG/トヨタ)が続いている。

近年のSFではトヨタ勢優位か互角、という流れが続いていただけに、まだ予選の段階ではあるが、非常に興味深い戦況が展開されている。トヨタ勢のドライバーからもホンダ勢の速さを意識、警戒する旨のコメントが聞かれているが、さて決勝はどうなるか。

今回の決勝レースは通常よりも長い300km戦(51周)、さらに明日も暑さが続くと予想されるなか、ソフトとミディアムの両スペックを使用する原則や燃費も鑑みつつのピット戦略攻防、これが大きな焦点になってきそうだ。不確定要素が多いなかで開幕戦の決勝を迎えることについては、ポールシッターの#16 山本も「シリーズ運営側の狙い通りですね」との旨を述べているくらいであり、どうなるか分からない戦いが待っていそうな雰囲気も濃く漂う。

スペクタクルな展開が期待される決勝レースは、明日(22日)の午後1時50分開戦予定となっている。
《遠藤俊幸》

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