最東端の鉄道「花咲線」の普通列車を観光列車に 6月1日から、秋にはラッピング車も

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釧路~東釧路間の釧路川を渡る花咲線のキハ54形普通列車。速度を落としての運行などで、対象列車の所要時間は現行より1~3分ほど延びるという。
  • 釧路~東釧路間の釧路川を渡る花咲線のキハ54形普通列車。速度を落としての運行などで、対象列車の所要時間は現行より1~3分ほど延びるという。

JR北海道は4月12日、「花咲線」こと根室本線釧路~根室間の定期普通列車を観光列車化する取組みを行なうと発表した。

同区間の沿線には、日本最東端の駅である東根室駅(根室市)や、ラムサール条約湿地で知られている別寒辺牛(べかんべうし)湿原、落石(おちいし)海岸といった見どころがあることから、花咲線の魅力を列車に乗りながら楽しんでもらおうという趣向で実施される。

実施期間は6月1日から11月30日までで、別寒辺牛湿原が見える厚岸~糸魚沢間、落石海岸が見える別当賀(べっとが)~落石間では、速度を30km/hに落として運行する。

また、東根室駅では停車時間が現行より1~2分拡大され、記念撮影の利便を図る。

対象列車は釧路8時18分発根室行き、根室8時22分発釧路行きで、車内では見どころの概要を、GPSと連動した音声ガイドアプリ「SkyDesk Media Trek」を通して案内する。

このほか、花咲線の一部列車では根室・東根室・厚岸(あっけし)各駅の名物弁当を予約制で販売する。

JR北海道ではこの取組みに際して、花咲線用のキハ54形に沿線の人々と連携してデザインしたラッピングを今秋にも施すとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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