単独事故ではなく複数台が関与、最初にはねたクルマの運転者をひき逃げで逮捕

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福岡県芦屋町で車道に倒れていた男性がクルマにはねられる事故が起きた。男性は死亡したが、複数台が関与していた疑いが濃厚となり、警察は最初にはねたクルマの運転者を逮捕している。

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8日午前1時50分ごろ、福岡県芦屋町内の国道495号を徒歩で横断していた男性に対し、進行してきたクルマ2台が衝突する事故が起きた。男性は死亡したが、最初に衝突したクルマは逃走。警察は後に運転者をひき逃げ容疑で逮捕している。

福岡県警・折尾署によると、現場は芦屋町芦屋付近で片側2車線の直線区間。横断歩道と信号機が設置されている。39歳の男性は第2車線上で倒れこんでいたところ、進行してきた軽乗用車にはねられた。

男性は近くの病院へ収容されたが、全身強打でまもなく死亡。警察はクルマを運転していた21歳の男性から自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)容疑で事情を聞いていたが、男性の受傷状況や、現場で採取した破片から「先行していた別の車両にはねられ、路上に倒れていた可能性が高い」と判断。近くに設置された防犯カメラ映像から先行して通過した乗用車の存在を確認し、周辺での車当たり捜査を行った結果、岡垣町内に在住する66歳の男が事故に関わっていたとして、翌9日に過失致死や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

現場は夜間の見通しが悪い区間。警察の聴取に対して先行車を運転していた男は「事故を起こし、逃げたことは間違いない」などと供述しているようだ。警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

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死亡した男性は倒れている状態で事故に遭った場合には生じにくい箇所に受傷していたことや、警察に通報してきた運転者か乗っていた2台目のクルマとは異なる破片が落ちていたことが複数台関与の決め手となったようだ。最初にはねたクルマには車体に目立つ衝突痕もあったという。

《石田真一》

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