警視庁の白バイ安全運転競技大会---94人の精鋭が競う、女性選手も14人

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41回目の警視庁白バイ安全運転競技大会(4月1日・世田谷区)
  • 41回目の警視庁白バイ安全運転競技大会(4月1日・世田谷区)
  • 41回目の警視庁白バイ安全運転競技大会(4月1日・世田谷区)
  • 選手宣誓する昨年の団体優勝・第八交機隊の藤田隊員
  • 白バイは80年の歴史を持つと隊員を激励する吉田尚正警視総監
  • 41回目の警視庁白バイ安全運転競技大会(4月1日・世田谷区)

警視庁「白バイ安全運転競技大会」が4月1日、東京都世田谷区の白バイ訓練所で開催された。

警視庁の白バイ競技大会は1969年から始まり、今回で41回目。都道府県の中で最も古くから開催されている。警視庁の白バイ隊員は、全国競技大会でも昨年は優勝。常に団体入賞するレベルの高さを誇る。

女性14人を含む選手83人は、9つの交通機動隊と高速道路交通警察隊、20の警察署と警備部機動隊から選抜された。そのうち女性は14人。交通機動隊だけでなく田園調布署、小松署、亀有署、東京空港署からも選抜された。

白バイ大会ではあるが、パトカーの走行競技も行われ、交機隊と高速隊から11人が参加した。

1つの所属チームから4人の選手が出場し、合算した総得点で順位を競う。すべての選手が取りこぼしなく得点すれば7000点。2016年と2017年は第八方面交機隊が連続優勝した。

吉田尚正警視総監は開会の冒頭で選手を激励。「運転技能を向上すれば、自分を守りながら、積極的な交通安全のための啓発活動ができる。これがたいへん重要な大会」。

見学者にも、次のように訴えた。「今年に入って二輪車の交通死亡事故が増えている。ぜひライダーは交通安全に気を付けてほしい。また、これから新学期になる。小学生の交通事故も心配される。4月から交通安全運動に向けて悲惨な事故を一件でも減らせるようご理解のほどを」。

2017年の都内の交通事故は総数、負傷者数ともに17年ぶりに増加に転じた。また、交通事故死者数も前年比増だ。都は2020年までに交通事故死者数を125人以下にする目標を持つ。2017年は164人が亡くなった。

白バイ訓練所は東名高速が多摩川と交差する付近の河川敷にある。広い競技会場の周囲には、所属別にテントがびっしりと敷設され、隊員の上司や同僚だけでなく、家族も顔を見せる。また、一般にも開放されているため見学者も多い。競技会場の隣、東名高速高架下では白バイ・パトカーの撮影会や小学2年生以下を対象とした乗馬体験も、競技休憩中に実施された。

《中島みなみ》

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