クロスオーバーでのフロントスピーカーの調整法[サウンドチューニング大辞典]

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スピーカーの取り付け例(製作ショップ:ジパング)。カーオーディオでは、取り付け方の違い等々で、ドアのスピーカーとツィーターとのサウンドの“繋がり方”が変わってくる。しかし「クロスオーバー機能が使えると、それへの対処が可能となる。
  • スピーカーの取り付け例(製作ショップ:ジパング)。カーオーディオでは、取り付け方の違い等々で、ドアのスピーカーとツィーターとのサウンドの“繋がり方”が変わってくる。しかし「クロスオーバー機能が使えると、それへの対処が可能となる。
カーオーディオを趣味とするときの楽しみ所の1つ、「サウンドチューニング」について解説している当コーナー。現在は「クロスオーバー」をテーマに展開している。今週からは、フロントスピーカー」においての「クロスオーバー」調整について考えていく。

なおこの「クロスオーバー」機能は、フロントスピーカーがセパレートタイプであり、これを“マルチアンプ駆動”させるシステムレイアウトを組んだときに、調整可能となる項目だ。AV一体型ナビでは、三菱電機の『ダイヤトーンサウンドナビ』やカロッツェリアの『サイバーナビ』といったハイエンド機器を、または「パワーアンプ内蔵型DSP」や「単体DSP」等を導入すると、「クロスオーバー」の詳細な調整が可能となる。さらには、「パワーアンプ」に搭載されている「クロスオーバー」機能が高域側でも使えるタイプであれば、それを活用するという方法も選択可能だ。

さて、調整の具体的な方法であるが、基本となるのは、スピーカーに付属されている「パッシブクロスオーバーネットワーク」と同じ設定にすること、だ。「パッシブクロスオーバーネットワーク」の設定は、そのスピーカーを設計・開発したメーカーが、そのスピーカーの性能を引き出すためのベストを探って導き出されたものである。なので、その数値と同じにすることが、もっとも妥当な設定、ということになるのだが…。

しかしながら、カーオーディオでは、「パッシブクロスオーバーネットワーク」どおりの設定が、必ずしもベストとはならない。そうなる最大の理由は、「スピーカーの取り付け条件が都度異なるから」である。

例えばミニバンはセダン等々と比較して、ツィーターとミッドウーファーの取り付け位置が離れがちとなる。ツィーターをダッシュボード上に置く場合、Aピラーに取り付ける場合、ドアミラー裏に取り付ける場合それぞれでも、ミッドウーファーとの距離、そしてリスナーとの距離関係が変わってくる。このように、条件が変わることによりその都度、ツィーターとミッドウーファーのサウンドの“繋がり方”に変化が出てくる。これはカーオーディオにおいての1つの宿命だ。

しかしながら「クロスオーバー」の調整が可能になると、コンディションの違いによって生じる“繋がり方”の違いをアジャストさせることが可能となる、というわけなのだ。

今回はここまでとさせていただく。次回も引き続き、フロントスピーカーにおいての「クロスオーバー」調整について考察していく。お楽しみに。

【サウンドチューニング大辞典】第2章「クロスオーバー」その8「フロントスピーカーの調整法」

《太田祥三》

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