ホンダジェット、仏エアタクシー会社へ16機の納入、コマーシャルベースの新展開へ

航空 企業動向

基本合意書の締結を終えた藤野HACI社長とハーセントWijet社CEO
  • 基本合意書の締結を終えた藤野HACI社長とハーセントWijet社CEO
  • 基本合意書の締結を終えたローズHACIディレクター、ハーセントWijet社CEO、藤野HACI社長
  • 基本合意書の締結を行う藤野HACI社長とハーセントWijet社CEO
仏パリを拠点に、欧州と北アフリカでエアタクシーサービスを提供する「Wijet S.A.」のパトリック・ハーセント社長は8日、米ノースカロライナ州のホンダエアクラフトカンパニー(=HACI、Honda Aircraft Company)から16機のホンダジェットを購入することを明らかにした。

シンガポールで開催中のアジア最大の航空ショー「シンガポール・エアショー」で両者が基本合意に達したと発表した。HACIは今年3月に最初の1機を納入し、その後18か月間ですべての引渡しを完了する予定だ。Wijetによると、カタログ価格で7800万ドル相当の契約になる。

Wijetは現在、Cessna Aircraft Companyが製造する超軽量ビジネスジェット「セスナ・サーテーション・マスタング」15機を所有する世界的に大きなエアタクシーサービス提供会社だ。今回の契約はこの15機に加えて、追加発注されるものだ。Wijetはヨーロッパと北アフリカの1300の都市をカバーしており、ホンダジェットを選択したことで、これまで同クラスのビジネスジェットでは到達できなかった目的地を訪れることができることになる。同社パトリック・ハーセント社長は「今日、他のどの航空機もホンダジェットの性能に匹敵するものはない」と高く評価。「この新しいビジネスジェットを使用して、Wijetは安全性、スピード、目的地の選択、快適性のすべての面で最高の競争力で、最適な価格を提供できる」と期待を込めた。

航空機としての性能だけでなく、ホンダジェットは化粧室とキャビンをドアで完全に隔離する仕様を実現した珍しいビジネスジェットだ。こうしたわずかな差だが乗客の大きな快適性につながるところが、商用でも評価された。

ホンダジェットは昨年上半期に同分野の航空機で最多のデリバリー24機を達成した。この時期と比較しても16機の大量受注は大きい。コマーシャルベースでも主流となるHACIの大きな転換期となる可能性を秘めている。

HACI社長の藤野道格氏は「ホンダジェットは最高速度、燃費性能、広く静かな室内空間など、いずれもクラストップを実現。Wijetのお客様に、よりいっそう改定な空の旅を提供できると確信している」と語った。

Wijetはこのホンダジェットを使ったプランをすでに発表している。パリ~ジュネーブ日帰り=5040ユーロ(67万4000円)/1機、1008ユーロ(約13万5000円)/1座席~。パリ~モロッコ・マラケッシュ日帰り=1万640ユーロ(約142万円)/1機、2870ユーロ(約38万4000円)/1座席~。
《中島みなみ》

編集部おすすめのニュース

特集