豊田合成は1月30日、ドライバーの脇見・居眠りを検知して警報する、トラック向け後付けハンドルの販売を開始すると発表した。
新製品はカメラ付きハンドルと専用アプリを搭載したスマートフォンで構成され、カメラを運転手の顔に近いハンドルに搭載することで高い検知精度を実現。約1秒以上、目を閉じていたり視線を前方から外したりするとスマートフォンの警報音で注意を促す。
豊田合成では、物流子会社TGロジスティクスのトラック15台に製品を搭載し、延べ10万km以上の実証実験を実施。事故の危険性が高まる2秒以上の脇見が減るなど一定の効果を確認している。
またスマートフォンの通信機能を使って運行管理者へドライバーの状態や車両情報をリアルタイムで送信し、事故防止につなげることもできまる。
新製品は既存のハンドルと交換する後付け製品であるため、現在使用されているトラックで活用可能。今後、TGロジスティクスへの販売を皮切りに、販売先を順次拡大していく計画だ。