日本精機のブースには、最新の量産車に採用されているメーターがズラリと並んでいた。その奥にはアフターパーツブランドのデフィーのコーナーがあり、先のオートサロンで発表した「スポーツディスプレイF」と、低反射ガラスを採用したサブメーター「アドバンスA1」シリーズが展示されていた。
さらに今回の展示の目玉は、開発中の次世代メーターパネルの展示。2020年以降の量産車に採用を提案していくものだ。1つは大型TFTを使ったフルグラフィックメーターと2層型のHUDで、もう1つは中型TFTフルグラフィックメーターと呼ぶものだ。
「大型液晶の方は高級車向けの提案で、特徴は2つに分かれたHUDを使うことで、奥行き感を出せるため、ルート案内などの表示が実際の道路に近い感覚で見えることにあります」と説明員。1枚のスクリーンでも遠近法で描けばそれらしくは見えるが、2枚のスクリーンを使った方がより自然で見やすいようだ。
「もう1つの中型TFTフルグラフィックメーターは、今後生産量が増えてコストが下がる7インチのTFTを使い、左側にはセグメント型の液晶を使うことでコストを抑えて見やすく多機能なメーターを実現するものです」。
7インチTFT液晶だけではメーターパネル全面表示にはできないが、そもそも走行中に常時必要な情報は左側にセグメント型の液晶に任せることで、広い液晶メーターを実現したハイブリッドタイプだ。表面はフラットな仕上がりで、バーグラフ式のタコメーターとデジタルスピードメーターがあれば、普通のドライバーなら違和感なく利用できることだろう。CDセグメントあたりまではこれでも十分、昨今の装備充実著しい軽自動車にも採用するケースが出てきそうだ。