室屋選手が「今シーズンもチャンピオン狙う」…エアレースキックオフ会見

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2018シーズンキックオフ記者会見で意気込みを語る室屋義秀選手
  • 2018シーズンキックオフ記者会見で意気込みを語る室屋義秀選手
  • 室屋義秀選手の2018シーズンキックオフ記者会見
  • エンジンを下ろすまで徹底して分解された機体
  • 完璧なまでの修復をして2018シーズンに臨む室屋選手
  • モザイク入り画像が公開されたエンジン冷却用カウル
  • チームパートナーは昨年と変わらず、オフィシャルは「FALKEN」が、テクニカルチームサプライヤーとして「BREITLING」がつく
  • 室屋義秀選手の2018シーズンキックオフ記者会見
  • ふくしまスカイパークに建設を計画している施設「ビジョン2025」
空を舞台に世界最速の王座を賭けて戦う“空のF1”とも呼ばれる「レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ」。昨年、2017年シーズンの年間総合優勝を果たした室屋義秀選手は1月18日、東京都内で会見を開き、2018年シーズンへ向けた意気込みを語った。

会見で話題になったのは、やはり2017年シーズン最終戦で展開されたマルティン・ソンカ選手との対決だ。例年なら最終戦ともなれば優勝の成り行きはおおよそ見当が付くものだったが、昨シーズンは最後の最後までそれがわからないまま。レースとしては例年にない面白い展開となったのだ。

これについて、室屋選手はその時の心境を「結果だけを見れば過去最多の4勝を挙げたのにもかかわらず、決まったのは最終戦の最後レース。一体どこまで引っ張るんだとは思ったが、もう一度戦えることにむしろ楽しさを感じた」と振り返った。

最終的にワールドチャンピオンになれた勝因について室屋選手は、「最終戦で(トップに上がる)細い道は残っているが、それはかなり難しいと感じていた。しかし、チームもベストの状態だったし、あとは楽しむしかないと割り切った。ワールドチャンピオンとかポイントとかを考えずに攻めたのが、良い結果を残せたのだと思う」と分析した。

シーズン終了後、すぐに機体はカリフォルニアで整備を始めたという。実は昨シーズンのポルトガル戦で機体のフレームに損傷を受けており、「シーズン中は補修で対応していたが、この辺りを復旧させるのにエンジンまで下ろしてバラバラの状態にまでした。結局、フレームをいい状態にするまでにかなり時間を要してしまった」と報告。

さらに2018年シーズンで投入予定のカウリングもモザイクの入った写真で公開された。「エンジンの冷却性能を向上させる効果があるが、修理に遅れが出ていて第1戦のアブダビ(UAE)では投入せず、第2戦のカンヌ(フランス)で投入予定」だという。

また、2018年シーズンでは一部ルールの変更が行われる。これまでは10G以上のGフォースを0.6秒以上記録すると自動的にパイロットはDNF(途中棄権)あつかいとなってしまっていたが、DNFではなく2秒のペナルティが科されることになった。これによってマスタークラスパイロットは10Gを超えても最後まで飛べることにはなるわけだ。レースとしては、より見応えのある展開とはなるはずだ。

ただ、室屋選手はこれについて、「最初の頃は自分も結構引っかかっていたので2年前だったらよかった。今は引っかからないテクニックを身に着けたので、変えなくてもいいのにと思った。とはいえ、実際は2秒のペナルティが科された時点で勝負は決まったに等しい」とのルール変更への感想を述べた。

新シーズンへの意気込みを室屋選手は、「新メンバーも加入して、機体もアップデートされて、アブダビでどうなるのかが今から楽しみ。昨年の経験は大きく活きてくるはずなので、その分だけ他チームよりは有利。もちろんワールドチャンピオンは目指していく」と述べた。

エアレースとは、世界最高のアクロバット飛行技術を持つパイロットたちが、最高速370km/h、最大重力加速度10Gの中、タイムを競うFAI(国際航空連盟)公認の三次元モータースポーツだ。レース中に飛行するのは1機のみで、空気で膨らましたエアパイロンを周回する。2001年にレッドブルが考案し、2005年から世界選手権として開催。途中中断を挟み、今年で11シーズン目を迎える。
《会田肇》

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