気づいたときには「もう間に合わない」---トラックにはねられ歩行者3人が重軽傷

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信号の無い交差点で他の通行車両に気を取られ、目前の歩行者を見落としたことで発生した事故。

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13日午前11時20分ごろ、石川県金沢市内の市道で、徒歩で横断歩道を渡っていた3人の歩行者に対し、交差点を右折進行してきたトラックが衝突する事故が起きた。3人は重軽傷。警察はトラック運転者を逮捕している。

石川県警・金沢西署によると、現場は金沢市八日市5丁目付近で片側1車線の直線区間、交差点に横断歩道はあるが、信号機は設置されていない。3人の歩行者は徒歩で横断歩道を渡っていたところ、交差点を右折進行してきたトラックにはねられた。

3人は近くの病院へ収容されたが、61歳の女性が頭部などを強打して意識不明の重体。36歳の女性と2歳の女児が打撲などの軽傷を負った。トラックを運転していた能美市内に在住する33歳の男にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕している。

現場は見通しの良い区間。警察では右折時の安全確認に怠りがあったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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交通量が比較的多いものの信号機が無く、進入するタイミングを計らなくてはいけないような交差点でこうした事故が多い。

歩行者側も「クルマが止まっている」と判断して横断を開始し、クルマが動き始めた段階で「自分を見ていない」ということに気づかされるが、それに気づいたときには双方とも「もう間に合わない」といったことになる。

《石田真一》

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