南海本線の一部不通でJR西日本が臨時列車…台風21号で橋桁沈下

鉄道 企業動向
南海電鉄の運休区間と代行バス区間、JR振替輸送区間。南海はJR線の振替輸送を利用するよう呼びかけている。
  • 南海電鉄の運休区間と代行バス区間、JR振替輸送区間。南海はJR線の振替輸送を利用するよう呼びかけている。

台風21号の影響で一部の区間が不通になっている南海本線について、同線を運営する南海電気鉄道はバスによる代行輸送を行っている。南海本線に近接するJR線では臨時列車が運行されている。

南海本線は、難波~和歌山市間64.2kmを結ぶ鉄道路線。樽井(大阪府泉南市)~尾崎(阪南市)間で交差する男里川は台風21号の影響で増水し、男里川橋梁の橋桁が沈み込んで線路も曲がった。橋脚が増水の影響で損傷した可能性がある。

10月24日16時30分現在、南海本線は樽井~尾崎間で運転を見合わせており、難波~樽井間と尾崎~和歌山市間で折返し運転を行っている。また、運休区間を含む樽井~箱作間でバスによる代行輸送を行っている。このほか、高野線の高野下以南も運休中。橋本~高野山間で代行バスが運行されている。

振替輸送は南海本線に並行するJR阪和線などで行われている。JR西日本は紀勢本線の和歌山~和歌山市間で臨時列車を増発。南海本線の和歌山市駅から阪和線方面への迂回ルートを強化した。

南海電鉄は代行バスについて「バスの台数に限りがあることや運行時の道路状況により相当なお時間を要する場合があります」とし、運休区間を越えて南海本線を利用する場合はJR線への振替輸送を利用するよう案内している。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集