不正な原動機制御を明確に禁止、試験中の検知に作動など具体例を明示

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国土交通省は、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示を改正して排出ガス悪化を伴う明らかに不正な原動機制御などの具体例を示し、使用禁止を明確化する。

2015年9月にフォルクスワーゲンが排出ガス低減装置を新規検査時に作動させる一方で、実際の走行時には意図的に作動させないようにするシステムを使った排出ガス不正が発覚した。

これを受けて国土交通省と環境省が合同で設置した「排出ガス不正事案を受けたディーゼル乗用車等検査方法見直し検討会」が、今年4月公表した最終とりまとめには、排出ガス低減装置の制御について、明らかに不正であると考えられる制御を明確化すべきとされた。

今回、これに対応して道路運送車両の保安基準の細目を定める告示を改正、使用禁止を明確化する。

排出ガス試験時特有の事象を基に試験中かどうかを検知して作動するもの、排出ガス試験を行う場所にあるかどうかを検知して作動するもの、排出ガス試験の所要時間と関連する時間の経過を検知して作動するものについて排出ガス低減装置制御が原動機保護のために必要な制御(保護制御)には該当しない不正とみなし、禁止する。

対象は内燃機関を搭載する自動車で、9月20日に公布した。

《レスポンス編集部》

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