JR九州は8月8日、日田彦山線の代行バス運転区間を拡大すると発表した。九州北部豪雨の影響で運転を見合わせている全ての線区で、代行輸送が確保される。
日田彦山線は、城野(北九州市小倉南区)~夜明(大分県日田市)間68.7kmを結ぶ鉄道路線。城野方は日豊本線に乗り入れて小倉駅まで、夜明方は久大本線に乗り入れて日田駅まで列車が運転されている。
7月に発生した九州北部豪雨の影響により、添田(福岡県添田町)~大行司(福岡県東峰村)~夜明間29.2kmで土砂流入などの被害が発生し、現在も運転も見合わせている。JR九州は7月31日から代行バスの運転を開始。東峰村役場前を発着地点とし、久大本線への乗入れ区間も加えた東峰村役場前~大行司~夜明~日田間で運転しているが、添田~大行司間は現在も代行バスが運転されていない。
JR九州は8月16日から代行バスの運転区間を添田~日田間に拡大し、運転を見合わせている全ての区間で代行輸送を確保する。東峰村役場前の停車も引き続き実施する。ただし筑前岩屋駅は道路事情に問題があるとして停車しない。
8月16日以降の区間別運行本数は、添田~彦山間が下り7本・上り8本、彦山~東峰村役場前間が上下各2本、東峰村役場前~日田間が上下各6本になる。
このほか、久大本線も九州北部豪雨の影響により光岡~日田間で運転を見合わせているが、代行バスが既に運転されている。