【実践! サウンドチューニング】ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析 その11

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クラリオン・フルデジタルサウンドの「イコライザー調整」画面。写真のイコライザーカーブは、画面を指でなぞって描いたもの。
  • クラリオン・フルデジタルサウンドの「イコライザー調整」画面。写真のイコライザーカーブは、画面を指でなぞって描いたもの。

カーオーディオ・ライフの楽しむべき1要素である「音調整」について、そのノウハウを多角的にご紹介してきた当コーナー。現在は、「ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析」を行っている。今週からは、クラリオンの『フルデジタルサウンド』に焦点を当てていく。

さて、この、「音楽信号を1度もアナログ信号に変換することなく音を発することができる」先進のシステムには、「サウンドチューニング機能」においても、見るべき独特の特長がいくつか備えられている。

まず注目すべきは、「サウンドチューニング」を、“タブレット”で行う、という部分だ。単体DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)の多くは、操作をパソコンで行うのだが、それらと比べて当機では、「サウンドチューニング」がより行いやすくなっている。PCよりもスマホあるいはタブレットのほうが所有率は高く、かつ、コンペクトであるので車内に持ち込みやすい。

ちなみに、「サウンドチューニング」を行うためのアプリは無料なので、『フルデジタルサウンド』ユーザーでなくても、自由にダウンロード可能だ。当システムを所有していなければ使いようはないのだが、DSPではどんなことができるのかを知りたいと思っている方は、ダウンロードしてみよう。見るだけでも大いに参考になるはずだ。

そして、“タブレット”で操作するからこその快適な操作性を有していることも、当機ならではの特長となっている。例えば「イコライザー」では、調整画面を指でなぞることで、「イコライザーカーブ」を自在に描ける。厳密に特性の乱れを改善しようとする際には、1バンドずつ丁寧に動かしていくことになるが、味付け的に「イコライザー」を運用しようとするときには、なかなかに便利だ。直感的に「イコライザー」調整を実行できる。

また、「クロスオーバー」調整画面においても、スロープの変更やゲインの変更を、ドラッグ操作で行える。「クロスオーバー」においても、直感的でスムーズな操作が可能となっている。

今週はここまでとさせていただく。次週も引き続き、『フルデジタルサウンド』の「サウンドチューニング」機能の詳細を、じっくりと解説していく。お楽しみに。

【実践! サウンドチューニング】Part.5「ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析」その11

《太田祥三》

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