【ホンダ N-BOX 新型】新素材の積極採用で現行モデル比80kgの軽量化を実現

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ホンダ 新型N-BOX
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ホンダが8月31日に発表する新型『N-BOX』は、現行モデルに比べて80kgの軽量化を実現している。開発責任者を務める本田技術研究所の白土清成主任研究員は「軽量化ができた背景で一番大きいのはボディとシャシー」と明かす。

白土氏によるとボディやシャシー、エンジン、内外装といったユニットごとの単純比較では「いろいろと積み重ねて150kgの軽量化をやった」とのこと。ただその一方で「性能を上げたり装備を増やしたりしたことで使った分もある」ことから、「結果的に約80kg軽くすることができた」というわけだ。

軽量化で大きく貢献したボディに関して白土氏は「もともとウエイトがあるが、今回プラットフォームを造り直した効果で、ボディ単体では現行モデルに比べて45%、半分弱軽量化することができた」と話す。

その具体的な手法は「ハイテン化や、いろいろと新しい材料を使った。また今回、工場の中に新しい設備を入れて、量産車してはあまり他社でもやっていない技術だと思うがシーム溶接接合。今までスポット、点で接合していたものを線で接合するので、接合剛性が高い。あとはスポット打点の間に接着剤を入れることによって剛性強度を確保しながら軽量化を行った」という。

シャシーもボディと同様に現行モデル比で45%の軽量化を実現している。白土氏は「シャシーは、材料の進化によってアルミを使ったり樹脂を使ったり、またロット中空化など構造合理化を積み重ねた」と振り返る。

シャシー関連の部品ではアクセルペダル、トランスマウント、エンジンサイドマウント、トルクロッドに樹脂材料が使われているという。

白土氏は「エンジニアリングプラスチックは、一番進化しているところ。今まで耐熱性とか強度、耐久要求で使われなかったところにも適用できるような良い材料がどんどんできている。それはもう積極的に使っていきたい」と語る。

さらに「N-BOXくらいの台数になると、樹脂みたいなものを使ったとしても、費用対効果、投資に見合うだけの償却台数があるので、こういうクルマでいうと使った方が得」とし、モデル末期でも月平均1万7000台超も売れている人気車だからこそできる軽量化の技もある。

新型N-BOXでは助手席が570mmスライドするスーパースライドシートと名付けた機構の採用も大きな特徴のひとつであることはすでに公表されているが、今回スーパースライドシート仕様のグレード構成が明らかになっている。

スーパースライドシートは最上級グレードのG・EXに標準搭載される。白土氏は「初代がこれだけ売れたので、かなりの比率が『N-BOX to N-BOX』になると考えている。その時に、やはり乗り換えたいなと思ってもらえるよう新たにスーパースライドを入れた」と語る。

その一方で現行モデルにも採用されているベンチシートをG・EX以外のグレードに残した背景について白土氏は「新型N-BOXのメインターゲットは子育てママだが、N-BOX自体はパーソナルユースも多く、一家に複数台のN-BOXを保有しているケースもある。そうしたユーザーにとっては助手席が大きくスライドすることよりも、前席をゆったり使いたいというニーズが高い」と解説。このためスーパースライドとベンチシートの販売比率は「半々くらいになる」とみているとのことだ。
《小松哲也》

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