【カーオーディオ “取り付け”至上主義】スピーカー・インストールの奥義 その3

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“デッドニング”の施工例。制振材を貼り、サービスホールを塞ぐ等の作業が施されている。
  • “デッドニング”の施工例。制振材を貼り、サービスホールを塞ぐ等の作業が施されている。
カーオーディオでは、製品の性能がいかに優れていようとも、正しく取り付けられていなければ、その能力を十分に発揮できない。取り付けの善し悪しが、仕上がりの音に大きな影響を及ぼすのである。当連載では、そのノウハウの1つ1つを掘り下げて解説しようと試みている。

先週は、スピーカーのことをご理解いただくべく、ホームオーディオのスピーカーの仕組みについて考察し、その中で、スピーカーの箱(エンクロージャー)が、スピーカーユニットの裏側から発せられる音を閉じ込める機能を持っていることを、ご説明させていただいた。

それを踏まえて今週は、カーオーディオではスピーカーを(ドア内部を)、どのような構造とするべきなのかをご紹介していく。

まず、カーオーディオのスピーカーにおいても、ユニットの裏側から発せられる音を閉じ込める必要があることは同様だ。しかしながら、純正状態のドア内部は、その機能を果たすためには不十分な状態となっている。

一応、内張りパネルがあるので、スピーカーの裏側から発せられる音をある程度閉じ込めることはできている。けれども、所詮は樹脂のパネルである。オーディオの音量を上げたなら特に、パネルは共振し、パネル自体からも音が発せられることとなる。

であるので、ある程度の“キャンセリング(音の打ち消し合い)”は起こってしまう。特に、低域の音が減衰し、サウンドが薄っぺらいものとなっていく。

これに対処するためには、サービスホールを塞ぐことが有効となる。ドアの鉄板には、メンテナンス用の穴が空いているのだが、これに制振材を貼ることで、スピーカーの裏側から発せられる音エネルギーを、インナーパネルの内側に閉じ込めようとするのである。

なお、スピーカーの裏側から発せられる音エネルギーを閉じ込めるべく、スピーカーユニットを箱にセットして、それごとドアに埋め込む、という手法も存在している。これはこれで有効な手段だ。ただ、ボックスの容量が大きくなり過ぎないように、スピーカーの口径を小さめにしたり等々の工夫も必要となる。

今週は、ここまでとさせていただく。次週もさらに深く、カーオーディオのスピーカーの状況について解説していく。お楽しみに。

【カーオーディオ “取り付け”至上主義!】第1章 スピーカー・インストールの奥義 その3

《太田祥三》

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