スタイリッシュで機能的な空輸用バイクケースが登場…ゼットアップ・インパクト

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自転車を空輸する際に使うバイクケース(輪行箱)の新製品発表会が25日、アクシスビル(東京・六本木)で開催された。ゼットアップ『インパクト』は、アルミのフレームとカーボンファイバー製シェルを持つ、スタイリッシュなデザインが特徴だ。

インパクトを開発したのはゼットアップ・リサーチ。デジタルモデルの制作や若手デザイナーの教育、コンサルティングなどで自動車メーカーのデザイン開発業務を支援している企業だ。インパクトは初の自社ブランド商品となる。

なぜデザイン関連企業がみずから開発し、自社製品として販売するに至ったのか。それは同社の岩崎一英代表が、海外のトライアスロンに出場するようになったことが契機だとか。

紙や樹脂の段ボールを用いた既存の輪行箱では、空輸の際に破損してしまうことは珍しくない。そこで「長年のカーデザイン業務で得たノウハウやテクニックを応用すれば、頑丈でしかも上質なケースが作れるのではないか?」と考え、開発を決意したのだという。

現在、国際線へ搭乗する際に航空会社に預けた荷物は、一般的なスーツケースでさえも破損することはまったく珍しいことではなくなっている。輪行箱はスーツケースよりも大きくかさばり、それだけ破損のリスクも大きい。またその対策として部品ごとに厳重に梱包して箱に詰めれば、こんどは目視での手荷物検査を受ける際に多大な時間が必要になってしまう。

そこで「海外レース参加の際の、一切の不安・手間の払拭」をテーマに開発することにしたという。シェルだけでなく、フレームに取り付けるシャフトにもカーボンファイバーを採用。外部からの衝撃が内容物に伝わらない構造とした。またケースを開けるだけで自転車のすべてのパーツが目視できる状態になるため、手荷物検査も短時間で済むようになっている。

サイズは1200x800x400mmで、3辺の合計は2400mm。これは航空会社に無料で預けられるサイズはオーバーしているが、ほぼすべてのロードバイクに対応しつつ、収納や取り出しのしやすさを優先させた結果。シェル中央にあるフューエルリッド状のパーツはケースを開けるダイヤルオープナーで、内側ではホイールアクスルを固定する役目を持つ。

インパクトは60台限定で5月上旬に発売され、価格は115万円。なお発表会では、アイアンマン・レースを史上最高齢で完走した記録を持つ稲田弘氏に、市販第1号モデルを贈呈することが発表された。

《古庄 速人》

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