箱根登山鉄道は4月20日、車両基地の入生田検車区(神奈川県小田原市)で3100形電車「アレグラ号」を報道陣に公開した。2014年から運行されている3000形「アレグラ号」と同じタイプの新型車両だが、2両固定編成になっているのが特徴。5月から営業運転が行われる。
今回公開されたのは、3100形の2両編成1本。車両番号は強羅方の車両が3102号、箱根湯本方の車両が3101号になる。編成の長さは約28mで、3000形と同じ岡部憲明アーキテクチャーネットワークがデザインを行った。3000形は車両の両側に運転台を設けて1両でも運転できるが、3100形は運転台を片側のみ設置。2両を連結した編成で運用され、3000形1両を増結した3両編成でも運用される。
連結部は運転台を省略するとともに窓を大型化した。これにより、箱根登山鉄道線の特徴の一つとなっている急カーブの走行シーンを、間近で見ることができるという。運転台が減ったため客室スペースも拡大し、座席定員は1両あたり4人増えた。
3100形が公開された入生田検車区も、このほど改良工事が完成した。車庫内の検車線は1線増えて4線になり、留置機能が強化された。