欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは4月12日、3月のフォルクスワーゲンブランド(乗用車)の世界新車販売の結果を公表した。総販売台数は55万7400台。前年同月比は2.5%増と、3か月ぶりに前年実績を上回った。
3月の市場別販売は、最大市場の中国が、前年同月に対して3.6%増の24万5400台と回復。中国を含めたアジア太平洋地域は、前年同月比2.7%増の26万5200台と、3か月ぶりのプラス。
また、北米の3月実績は、前年同月比0.1%減の4万8000台と、5か月ぶりに減少。このうち、米国は2万6900台を売り上げ、前年同月比は2.7%増と、5か月連続のプラス。2015年9月に米国で発覚した排ガス不正問題の影響による販売の落ち込みが、回復した形。
欧州は3月、前年同月比1.1%増の18万1800台と、2か月ぶりに増加。このうち、西欧(ドイツを除く)は、0.8%減の16万2900台と、2か月連続のマイナス。地元ドイツは2.7%増の5万3400台と、7か月ぶりに増加した。ロシアは、前年同月比15.7%増の6000台と、3か月連続のプラス。
2016年のフォルクスワーゲンブランド(乗用車)の世界新車販売台数は、598万7800台。前年比は2.8%増と、2年ぶりに前年実績を上回った。2017年第1四半期(1~3月)は、前年同期比1.3%減の145万9500台にとどまっている。