朝の通学路での違反検挙、無免許で逮捕者3人、酒気帯びも...警察庁

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12日、警察官約1万3700人を動員した通学路における全国一斉取締りが実施された。総検挙件数は1万1355件。その中には警視庁などによる無免許運転での検挙、北海道警などによる酒気帯び運転が混じっている。

12日の朝7時~9時の約2時間、全国約2900路線の通学路で取締りは実施された。

違反の約59%、6684件は通行禁止違反だった。新入生を迎える春は、通学路に慣れない児童、自転車通学を始める中学生なども多い。通学路の安全は、通学時間帯に自転車を除く車両の通行を禁止することで保たれているため、規制の意味は重い。

さらにそんな中で、無免許運転で15件も検挙されている。また、酒気帯び(呼気中アルコール濃度0.25mg以上)が3件、同(呼気0.25mg以下)が1件あった。0.25mg以上の違反は点数25点と運転者への影響も小さくないが、それい以上に子供たちや保護者にとっては脅威だ。

次に目立つのは全体の約15%、1654件の検挙件数を占める最高速度違反だった。通学路は大量の車両が行き交う幹線道路ではなく生活道路の中にある。通行できない時間帯を過ぎても、その多くは規制速度が30km/h以下に抑えられている。通行禁止時間帯を過ぎても速度に注意したい。

警察庁は『子供等の交通事故について』の中で、小学生の歩行中の事故は新学期~夏休みまでと10月~11月の秋、登下校時の時間帯、横断中と飛び出しが多いと警告する。

車両通行が必要な通学路もあるが、せめて通学時間帯の注意は怠りなく、歩行者優先でありたい。

警察庁が発表したそのほかの主な違反は以下の通り
・一時不停止 526件(4.6%)
・携帯電話使用等 457件(4.0%)
・歩行者妨害 235件(2.1%)
・信号無視 222件(2.0%)
・シートベルト装着義務 1014件(8.9%)

《中島みなみ》

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