【ホンダ レーシング 2017】スーパーフォーミュラの新季体制発表…GP2王者含む8人が参戦

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ホンダ勢の今季SFドライバーが勢ぞろいした。
  • ホンダ勢の今季SFドライバーが勢ぞろいした。
  • #15 ピエール・ガスリー(無限)
  • SFに参戦するガスリー。
  • 上段左からホンダのエンジン開発を率いる佐伯氏、伊沢、ガスリー、カーティケヤン、小暮、ホンダの山本モータースポーツ部長。下段左から野尻、山本尚貴、中嶋、塚越。
  • 僚友となる山本尚貴(右)らと談笑するガスリー(背中)。
  • 昨季のSFホンダ勢のマシンたち。
  • 昨季開幕戦を制した#16 山本尚貴。
  • 昨季開幕戦を制した#16 山本尚貴(先頭)。

13日、ホンダは今季のモータースポーツ活動について青山本社で発表。全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)に参戦するホンダエンジン勢、5チーム8人の布陣が明らかになった。

F1マクラーレン・ホンダの体制は昨季中に決定しており、その後もシーズンオフ中にインディの佐藤琢磨の移籍、SUPER GTの新季体制、そして世界ツーリングカー選手権(WTCC)への道上龍のフル参戦と、ホンダの2017年4輪モータースポーツ活動の内容は発表済みの事項が多い。そのなかで、この日のメインディッシュ的なかたちで新季体制初公表となったのがSFである。

ホンダエンジンを搭載してSFを戦うのは今季も5チーム8人。ただし、ドライバーのみならず、チームの顔ぶれやチームあたりの台数にも昨季からの変化が出ている。新規参戦のB-Maxを含む今季の布陣は以下の通り。

■2017年SF ホンダエンジン搭載チームのドライバー
#10 塚越広大(リアル)
#15 P.ガスリー(無限)
#16 山本尚貴(無限)
#40 野尻智紀(ダンディライアン)
#41 伊沢拓也(ダンディライアン)
#50 小暮卓史(B-Max)
#64 中嶋大祐(ナカジマ)
#65 N.カーティケヤン(ナカジマ)
※カッコ内はチーム略称。シャシーは全車「ダラーラSF14」、タイヤは全車「ヨコハマ」。

最近は山本尚貴(13年王者)1台のみでの参戦が続いていた無限が今季は2カー体制となり、そこにレッドブルのジュニア選手で昨季GP2王者のピエール・ガスリーが加入。逆にリアルは昨季までの2台から1台に体制を絞り、塚越広大にリソースを集中するかたちを採った。

ダンディライアンは野尻智紀のパートナーとして伊沢拓也(前リアル)がチーム復帰。ともにダンディライアン所属での優勝経験を有する者同士での新コンビ結成となった。ナカジマには中嶋大祐の新僚友としてナレイン・カーティケヤンが加入。F1参戦経験もあるカーティケヤンは、チームを移りつつ4年連続のSF参戦となった。そして新規参戦のB-Maxはベテランの小暮卓史を起用して、SF初シーズンを戦う。

実力者、そして注目選手揃いの新陣容だが、なかでも最注目の存在はやはり無限のガスリー。昨季は先代GP2王者であるストフェル・バンドーンがダンディライアンで走り、今季はF1マクラーレンのレギュラーとなった。ガスリーも同じ道をトレースすることが目標だと思われるが、そのためには今季、ある程度以上の成績とパフォーマンスが必要になるだろう(昨季バンドーンは2勝、シリーズ4位)。

ガスリーはこの日の発表会に出席。SF初参戦(と来季)に向け、次のような意欲を語っている。

#15 ピエール・ガスリーのコメント
「コース、マシン、チーム、レースはもちろんのこと、日本での過ごし方や文化というものも含め、たくさんの『NEW』が今年は僕のまわりにあるけれど、とても素晴らしいチャレンジになると思う。そして来年はF1に行きたいと考えている」

この日の発表会にはレッドブルカラーのガスリー車(#15)も展示されており、大きな注目を集めていた。チーム無限を率いる名将・手塚長孝監督によれば、ガスリーは実際のシーズンもレッドブルのカラーリングで戦うとのことで、そういった意味での話題性も纏ってのSF参戦となる。レッドブル旋風が日本のトップシーンでも巻き起こりそうな気配だ(なお、同監督によれば僚友の#16 山本は別カラーとのこと)。

17年のSFは4月22~23日に鈴鹿サーキットで開幕。その1カ月半ほど前の3月5日には鈴鹿ファン感謝デーのプログラムとして恒例のデモレース「オープニングラップ」(第0戦)が予定されており、ここから実質的に今季キックオフということになる。開幕前の合同テストは鈴鹿(3月6~7日)と富士スピードウェイ(3月31日~4月1日)で実施される予定。

ホンダ勢としては13年の山本以来となる4年ぶりの王者輩出を成し遂げたいシーズン。その山本と注目ガスリーを擁する無限を含めたホンダ勢の“逆襲”には、例年以上の熱い視線がファンから注がれることになるだろう。

《遠藤俊幸》

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