案ずるより海は楽し、免許取ったらまず操船を!!…ペーパーキャプテンの体験会レポート

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日本マリン事業協会主催の操船体験会
  • 日本マリン事業協会主催の操船体験会
  • 今回体験させていただいたセントラルボートの木更津マリーナは木更津海の駅としても機能。ビジターとしてボートやヨットで訪れる人も。
  • 操船体験に使用される機種はヤマハのFR-20。セントラルでライセンス取得をする際には教習艇としても使用される。素直で扱いやすいボートだ。
  • 舵取り、スロットル調整という以上に重要なロープワーク。忘れてしまった、では済まされない。勝手に流されてしまわないようしっかり押さえたい所。操船経験のない人にとってのこうした不安もしっかりおさらい、復習できるのが操船体験のいいところだ。
  • エンジンを切って、漂ってみると、そこには陸上では考えられない「ただ波の音だけが聞こえる静寂」がある。風が心地よい。ボートライフはこういう特別な環境をぐっと身近にさせてくれるものでもあるのだ。
  • 東京湾は、基本的には穏やかな波で安心してボートでのレジャーを楽しむことができる。セントラルではヤマハの会員制レンタルボート「Sea-Style」を扱うが、こうしたレンタルボートであれば、船体の維持管理、メンテナンスのほか、こうした天候についてのアドバイス、海へ出ても大丈夫かどうかも含めて、頼れるので初心者にもぐっと海を身近にする制度といえるだろう。
  • GPS/魚群探知機。水深と現在地、行先の方向が一目でわかるばかりか、場所、大きさ、魚の数まで表示される魚群探知機。魚の絵が色分けされるので一目瞭然だ。この時も50センチを超える大物がいくつも真下にいることを示した。
  • エリアごとに、いわゆるローカルルールが存在するので、レンタルボートの場合、初めて利用する際はローカルルールをレクチャーしてくれることが多いようだ。東京湾は浅瀬も多く、海苔や貝類の漁場も存在する、交通量も多いので十分気を付けたいところ。
日本ではマリンレジャーは限られた人たちのためのものという受け止められ方がまだまだ主流のようである。諸外国では、船を所有することはもっと身近で、もっと容易、気軽な存在だといわれる。

もっとも、一度でも海に出た人であればその楽しさを否定する人は少ない。そもそも、船舶免許を所有する人は少ない。いっぽう四方を海に囲まれ、湖沼も多い日本において、船舶を利用する機会は少なくはないはずだ。船舶を利用すれば、より有効に、より多くの魅力に触れ、より多くの恩恵にあずかることも可能であるが、それに気づいていない人が少なくないのだ。

そこで一般社団法人日本マリン事業協会では、もっと多くの人が船に触れる機会を設けるべく様々なイベントを開催している。その中には「船舶免許を取得した人向け」もある。操船体験もそういったイベントの一つだ。船舶に一度は魅力を感じ、免許取得をしたものの、そのあとに活用して生活の中にマリンレジャーを取り入れる人が案外少ない。免許取得後に操船機会のない人にも実際操船してもらおうということで、すでに加盟マリーナにおいて、なんども開催している。

取得しても乗らなければ、法規も、知識も、操作方法も忘れてしまう。しかし乗ればそのおさらいができるばかりか、マリンレジャーの楽しさを再発見することもできるのだ。かく言う筆者も間もなく免許更新を迎えようというタイミングであるが、そこまでほぼ一度も操船する機会に巡り合えずに来てしまった。そこで2016年最後の操船体験に参加させていただいくことにした。費用は保険と、燃料負担分のみ。インストラクターが同乗してくれるので安心だ。

筆者が参加したイベントの開催場所は千葉県木更津市のセントラルボート。東京湾アクアライン経由で、東京、神奈川、埼玉エリアからも交通の便がいい。免許取得後のペーパードライバーならぬ「ペーパーキャプテン」に甘んじていた多くの人が、ここでボートに乗り、マリンレジャーの魅力に触れたという。

インストラクターの穴沢氏は「ボートを購入しないとマリンレジャーが楽しめないというのは昔の話。最近ではレンタルボートも増えてきていて、所有しなくても気軽に楽しめるようになってきている。それをもっと多くの人に知ってほしいですね」と話す。

筆者も穴沢さんと東京湾の沖の方に出てみる。波も大きくなく、木更津の港湾エリアから防波堤を少しだけ出たところで、エンジンをしばし止める。釣りだ、ダイビングだ、ジェットスキーだ、とアクティブに動かなければ楽しめないかのような雰囲気もじさせるマリンレジャー。その中核のようなボートでのクルージングだが「こうして東京湾の一角で静寂に包まれてのんびり遠くの風景を見ているだけでも、船を出す価値ってあると思うんです。ここでお弁当を食べる。考え事をする。こういう時間、場所。今なかなか簡単には手に入らないと思いませんか?」と穴沢さん。

海の奥は東京港。世界でも屈指の活気ある港だ。当然ここは国内外の船が多数往来する航路の傍でもあるのだ。しかしそれでも、確かに静かだ。

地表の陸地以外の場所を移動できるのが船舶だ。その可能性と領域を活用しないのはもったいない。「レンタカーを借りるより気軽な料金もあります。もっと多くの人にこの楽しさを知ってほしい」そう穴沢さんが力説する横で、GPS/魚群探知機に、ボートのすぐ下を60cmを超える大きな魚が通過したことが表示された。そうした魚を釣り上げることだって可能なのである。A地点からB地点までの移動手段以上に、「海上に出ては戻ってくる」ことに、何やら面白みはありそうだ。海に出ないのは惜しい話である。

一般にレンタルに供されるクラスの船舶であれば、乗船定員は6名から8名。中には10名というものもある。半日コース3時間1万円以下の船も少なくはない。「友との時間をおおらかに過ごす。複数名で負担すれば、海の上で時間を過ごすのに要するコストは意外と安価で、海の上ならではの特別な体験があるとわかっていただけます」と、穴沢さんはボートに乗ることでのみ体感できる価値を聞かせてくださった。

自動車などに比べて、ボートの魅力を知らない人は多く、しかもその魅力を感じるためのハードルは多くの人が想像するよりもはるかに低い。まして、ライセンスを取得した人で、何となく遠のいているという人は、ぜひ日本マリン事業協会のホームページなどをチェックし、こういう機会を利用してみてはいかがだろうか?
《中込健太郎》

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