【GARMIN VIRB ULTRA30 インプレ中編】オプションで様々なマウントキットを用意、自分のアクティビティにあった使い方を

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ハンディGPSがあればリモートコントロール(遠隔操作)で撮影できる
  • ハンディGPSがあればリモートコントロール(遠隔操作)で撮影できる
  • 手のひらに包み込んでしまえるほどのコンパクトさが魅力
  • MTBのフラットバーに別売ラージチューブマウントを取りつけた
  • ハンドルバーの径に合わせて調整できるラージチューブマウント(別売)
  • MTBのフラットバーに本機を搭載。ライダーと同じような視点で撮影できる
  • 不整地を走るMTBでもしっかりと取りつければ本機が外れるような心配はなかった
  • スクリーンで画面を確認して録画を開始する。再生や削除はハウジングドア越しにできる
  • 付属するマウントは平面と曲面に接着するタイプが用意されている

人気のガーミン VIRB-JシリーズにGPS搭載の4K/フルHDに対応した高解像度アクションカム「VIRB ULTRA(バーブ・ウルトラ)30」が登場した。ジオタグ付きの写真や動画が気軽に撮れるのが魅力。ガーミン社のハンディGPSと接続してリモートコントロール(遠隔操作)撮影も可能。

動画撮影中に写真撮影もできる

3軸スタビライザを採用しているので、スノーボードやオフロードバイクなど荒れた路面の振動を受けても円滑で安定した映像が撮影できるという。静止画はボタンを押すだけで、録画中でも撮影動画と同じ解像度で静止画を撮影することができる。つまり動画中に演出として静止画を挿入するような編集手法を取り入れても、違和感なく見られるということだ。

付属品としては標準的なマウントキットが同梱されているが、オプションではさまざまなアクティビティに対応した専用マウントキットが用意されている。トレイルランで使えるチェストストラップ、スカイダイビング時のヘッドストラップマウント、ウォータースポーツマウント、ライフジャケットフロートマウントなど(いずれも米国ガーミンサイト調べ)。

今回はロードバイクに搭載、激しい揺れが生じる場合はライダー側に載せるのが無難

今回はロードバイクのドロップハンドルバーに搭載するためのラージチューブマウントを使用してインプレッションを行った。自転車競技におけるアクションカムとしては、激坂や階段などを豪快に駆け下るダウンヒルバイクレースでプロ選手がフルフェイスヘルメットの頭頂部に搭載する光景をよく見かける。激しい揺れが生じる車体に取りつけるよりもヒジとヒザがクッションとなったライダーの装具につけたほうが画面の揺れが少ないからだろう。通気性を考慮していないフルフェイスヘルメットは球面なのでマウントを接着して取りつけやすいということもある。

ただし一般的なサイクリングやロードレースの場合は車載する方が無難だ。最近のロードヘルメットは通気性能が高まったのでエアインテーク(通気孔)が少なくなったとはいえ、マウントが希少な空気の通り口をふさいでしまうので発汗するような運動をともなうロードバイクの場合はパフォーマンス低下が著しい。ヘルメットに装着した際の重量的な負担も、数分でゴールするダウンヒルレースでは問題とならないが、前傾姿勢を数時間余儀なくされるロードバイクでは多大なストレスとなる。

路面からの衝撃も舗装路では気にならない程度なので、そういった理由から今回はハンドルバーにマウントした。この位置なら人間の視点とほぼ同じようなものが記録できる。また走行中の「録画開始」「録画終了」などの操作も乗車姿勢のまま無理なくできる。同じマウントキットを使用して、サドルとフレームをつなぐシートポスト部にVIRB ULTRA30を後ろ向きにして車載すれば、実走者の後ろ側を撮影することもできる。仲間と走っているときはその表情がしっかりと記録でき、走行中に気づかなかったような視点をあとから楽しむこともできる。

ちなみにツール・ド・フランスの参加選手が車載するアクションカムは、ハンドルに取りつけて前方を撮影するタイプと、シートポストに取りつけて後方を撮影するタイプの2つがある。1人の選手が2台を搭載するのはさすがに重くなるので、選手ごとに車載する場所を決めるようだ。もちろん彼らはプロなので車載カメラの有無にかかわらず安全性を担保した走りができるが、一般に使用するときは必要以上に意識することなく、普段どおりの走行を心がけたい。

湘南海岸を走って撮影、ハンディGPSがあればリモートで操作も可能

VIRB ULTRA30をハンドルバーに搭載したロードバイクで湘南海岸を走ってみた。ワンタッチで録画が開始されるので気に入った光景に出会ったらその都度オンにして、電池を節約するためにこまめにオフにして走る。録画スイッチと静止画撮影ボタンは冬用のフルフィンガーグローブでも操作できるので、冬場でも問題はなさそうだ。

海岸線に出て片側に海が出現したら手早くVIRB ULTRA30の向きを海に向ければ太陽光に輝く海原を収録することもできる。背面撮影をするときはいったんロードバイクを停車させ、シートポスト部分に移し替えておく。工具なしでマウントが脱着できるので便利だ。セッティングが済んだら乗車前に録画を開始して乗り出す。設定で「自動ポーズ」を選択しておけば、赤信号で止まったときはGPSが移動を停止したことを察知して一時的に録画を停止させる。メモリ消費量をセーブすることに貢献する。

ハンディGPSの「Oregon(オレゴン)」シリーズや「eTrex(イートレックス)」シリーズがあればリモートコントロール(遠隔操作)で撮影できる。アクションカムにリモコンが必要となるシーンは、例えばヘルメットの上にカメラを設置した場合に1人では撮影開始ボタンが押せないとか、自分の走りを撮影しようとコース脇にカメラを設置したときなど。遠隔操作はそんな状況でとてもメリットがある。

こうして初めてのアクションカム撮影を楽しく無事に終了。インプレ後編は初めての動画編集に挑戦。

《山口和幸》

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