病院敷地内で乗用車が暴走、事故に巻き込まれた3人が死傷---84歳運転

自動車 社会 社会

10日午後2時5分ごろ、栃木県下野市内にある病院の敷地内で乗用車が暴走。敷地内の道路付近にいた高齢女性をはねる事故が起きた。この事故で3人が死傷。クルマを運転していた84歳の男性も重傷を負っている。

栃木県警・下野署によると、現場は下野市薬師寺付近にある病院の敷地内。乗用車は敷地内にある駐車場の出口あたりから加速して暴走。場内道路のバス停ベンチに座っていた89歳の女性をはね、建物外壁や雨避け屋根を支える鉄柱などに突っ込んで停止した。

この事故ではねられた女性が頭部強打などでまもなく死亡。暴走してきたクルマを避けようとして転倒した85歳の女性が足を骨折するなどの重傷。一緒にいた58歳の女性が打撲などの軽傷を負い、そのまま病院へ収容された。クルマを運転していた茨城県古河市内に在住する84歳の男性も骨折などの重傷を負ったが、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死傷)容疑で事情を聞いている。運転者に認知症の症状はないとみられる。

聴取に対して運転者の男性は「駐車場の精算機にお金を入れようとしていたら、クルマが暴走した」などと供述しているようだ。駐車場出口のバーは損壊しており、ブレーキ痕も無かった。警察では誤ってアクセルペダルを踏み込んだ可能性が高いとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース