ドイツの高級車メーカーで、フォルクスワーゲングループ傘下のアウディは10月28日、2016年第3四半期(7~9月)の決算を公表した。
同社の発表によると、ランボルギーニやドゥカティを含めたグループ全体の売上高は、138億8300万ユーロ(約1兆5970億円)。前年同期の139億1100万ユーロに対して、0.2%のマイナス。
また、第3四半期の営業利益は、6億3200万ユーロ(約727億円)。前年同期の11億1000万ユーロに対して、43%もの大幅減益となった。
大幅な減益となったのは、ディーゼルエンジンの排ガス不正問題の影響。アウディが開発を主導し、フォルクスワーゲングループ車に広く搭載されている3.0リットルV型6気筒TDIエンジン搭載車のリコール(回収・無償修理)や訴訟などに備えた特別費用を計上したことが、収益を圧迫する要因に。
アウディブランドの2016年第3四半期の世界新車販売は、45万5613台。前年同期比は2.2%のプラスだった。アウディ取締役会のルパート・シュタートラー会長は、「厳しい状況にあるが、販売台数の増加は、アウディのラインナップの魅力を示すもの」と述べている。