日本IBMは、自動車およびヘルスケア業界の大手企業とスタートアップ間の連携による斬新なビジネスアイデアの実現とサービス拡大を促進する新しい取り組みを10月より開始する。
今回の取り組みでは、国内スタートアップの事業育成を支援するインキュベーション・プログラム「IBMブルーハブ」の活動領域を広げ、自動車とヘルスケア業界の大手企業、スタートアップ、一部の自治体が参画するコンソーシアムを形成して推進する。
大手企業はコンソーシアムを通じて、クラウド技術などの先進技術を活用してシステムのアジャイル開発を体現するスタートアップと連携し、従来は自社単独で約1年かけて事業化した新規事業を数ヶ月まで短縮しながら短期間での事業化を目指す。
自動車業界向けプログラム「オープン・イノベーション・イニシアチブ・フォー・オートモーティブ」では、自動運転社会に向けたビッグデータ解析とコグニティブ・コンピューティングの活用により生み出される新サービスの創出を目指す。
参加企業はアルパイン、アルプス電気、ゼンリン、ゼンリンデータコム、ソフトバンク、東京海上日動火災保険の6社。参加スタートアップはArblet、WINフロンティア、エスディーテック、キューユー、スイッチスマイル、ZERO TO ONE、ハタプロ、Planetway Corporationの8社。
ヘルスケア業界向けプログラム「オープン・イノベーション・イニシアチブ・フォー・ヘルスケア」では、医療・介護・健康増進分野におけるビッグデータ解析とコグニティブ・コンピューティングの活用により生み出される新サービスの事業化を目指す。
参加企業はソフトバンク、大東建託、武田薬品工業の3社。参加スタートアップはArblet、イサナドットネット、エルピクセル、QoLI、クオリア、Z-Works、ジーンクエスト、テクニコル、トラヴォス、プラス・ハンディキャップ、Planetway Corporation、PREVENT、メドケア、ユカイ工学の14社。
IBMは、オープンデータを活用したサービス開発に必要なクラウド開発環境やIBM Bluemix上で提供するIBM WatsonのAPIなどのテクノロジー提供と、企業とスタートアップの連携によるビジネスアイデアの検討を支援する。