ZMPは8月30日、ルネサスエレクトロニクス社製車載向けSoC(システムLSI)「R-Car」を搭載した1/10スケール実験車両「RoboCar 1/10 R-Carパッケージ(仮称)」の開発を開始したと発表した。
R-Carは、2万5000DMIPS以上の高性能を実現する車載情報端末向けSoC。GPUにPowerVR G6400を採用したほか、ルネサス独自の画像認識コアIMP-X4の搭載により、高性能画像処理ライブラリOpenCVにも対応する。
一方、RoboCar 1/10は、外界センサとして単眼カメラ、赤外線センサ、レーザレンジセンサ(オプション)を搭載。さらに加速度・ジャイロセンサ、エンコーダにより車両の挙動や走行距離も把握できる。また開発環境として各種センサ情報の取得、速度・操舵角制御、通信などのライブラリを用意することで、自由にアプリケーションを開発できる。
今回開発を開始したR-Carパッケージは、RoboCar 1/10に、R-Carを搭載した評価ボード「ADASスタータキット」を搭載。高性能プロセッサとミニチュアカーを組み合わせることで、障害物を回避しながら走行するといったアプリケーションを省スペースで実験することができる。
RoboCar 1/10 R-Carパッケージは、2017年3月の販売開始を予定している。