欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンがドイツ国内6工場の操業を一時的に見合わせている問題。サプライヤーとの対立が原因と判明した。
これは8月22日、フォルクスワーゲンが明らかにしたもの。同社は、「ドイツ・ブラウンシュヴァイク地方裁判所は、部品供給を再開するよう取引先を義務付ける差止命令を出している。しかし、サプライヤーは、その義務を果たしていない」と公表している。
今回の問題では、一部サプライヤーからの部品供給が滞ったために、フォルクスワーゲンがドイツ6工場の操業の一時停止に追い込まれた。稼働を一時停めるのは、ヴォルフスブルク本社工場をはじめ、エムデン、ツヴィッカウ、カッセル、ザルツギッター、ブラウンシュヴァイクの各工場。
このうち、『パサート』を組み立てているエムデン工場は、8月18‐24日に操業を停止。『ゴルフ』を生産するヴォルフスブルク工場では、8月22‐27日に操業を停止する予定。ゴルフとパサートを組み立てているツヴィッカウ工場は、8月22‐27日に生産を見合わせる。
フォルクスワーゲンは、「サプライヤーと合意に達するために努力を続けている。さらなる発展が見込めないことを考えると、フォルクスワーゲンは勤務時間の短縮など、さまざまな対策を取っていく」とコメントしている。