しかしながら、そういう細かい話はすべて抜きにしてもいいくらいに、レースは終始、#20 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/エンジンはトヨタ)の支配するところであった。関口本人もチーム首脳も「苦手なんで」と認めるスタートを、猛練習の効果もあって「意外に良かったですね」(関口)としっかり決めて首位キープの発進。レース前半で2番手以降に10秒のギャップを築くと、ピットタイミング以外は首位を譲らぬ完勝劇で初優勝を決めた。
決勝2位は、4番グリッド発進から1周目のうちに2番手へと上がった#36 A.ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ)がそのままその座を守りきった。3位は#1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)で、関口、ロッテラー、石浦がそのままの順位でシリーズトップ3となっている(上位5人が3点差圏内)。
関口の僚友で前戦優勝の#19 J-P.デ.オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/トヨタ)はシフト系トラブルでリタイア。#8 小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS/トヨタ)は決勝ファステストラップを記録するなどして、予選14位から9位まで順位を上げてゴールしたが、今季初ポイント獲得には一歩とどかなかった。