国民生活センターは、自転車に乗せた子どもの足が車輪に巻き込まれる事故が発生しているとして注意喚起すると発表した。
自転車の後ろの幼児座席や直接荷台に座っていた同乗者の足が後車輪に巻き込まれて受傷する、「スポーク外傷」が発生している。医療機関ネットワークには、スポーク外傷の事例が過去5年間分かっているだけで172件発生し、けがの程度を見ると、半数以上の91件で通院が必要なケガだった。
受傷者を年齢別に見ると、自転車に同乗した6歳未満の子どもがけがをした事例は半数以上の90件。スポーク外傷は子どもが受傷者となりやすく、大きなけがを負う可能性がある。
また、子どもや知人を自転車に同乗させたことがある20歳以上70歳未満の一般消費者2000人へのアンケート調査したところ、幼児座席を使用しないとスポーク外傷の危険性が高くなることが分かった。
同センターでは、医療機関ネットワークに寄せられた事例や消費者へのアンケート調査の結果をもとに、スポーク外傷についてテストし、消費者へ注意喚起と情報提供することにした。
また、自転車協会に子どもを自転車に同乗させる場合幼児座席を必ず使用するよう、消費者に啓発するよう要望する。