ヤマハ発動機の柳弘之社長は8月4日に都内で開いた決算会見で、電動アシスト自転車市場について「国内ではシニア・ファミリー層から昨年から若者層の取り込みが始まった」との認識を示した。
柳社長は「国内で完成車を買って頂いたお客様の約7割がユーザー登録して頂いている。そのユーザー登録の年代別分布をみると、65歳前後のシニア層はもともと安定して伸びているが、この10年間で一番伸びたのが35歳前後の子育て世代と通勤世代」と説明。
さらに「ここ1年で特に伸びているのが15~16歳で、高校に入学して自転車通学する人たちに(電動アシスト自転車の)『PAS』が入り始めた」と明かした上で、「この世代に向けては3年くらい前から商品造りとマーケティングをやってきて、だいぶ認知が上がってきたという状況」と述べた。
また海外での展開については「欧州市場へのプレゼンスが高まって、次は米国市場へ入っていく」との方針を示した。