トヨタ、新型 ハイラックス と フォーチュナー 生産開始…南アフリカ

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トヨタ自動車は5月下旬、南アフリカのプロスペクトン工場において、新型『ハイラックス』と『フォーチュナー』の生産を開始した。

新型ハイラックスは2015年5月、タイで初公開。新型は、フレームサイドレールの断面を拡大した新開発フレームを導入し、頑丈さや安全性を引き上げた。さらに、リーフスプリングとダンパーを改良。衝撃吸収性と振動減衰性を高め、より高い走破力としなやかな乗り心地を追求する。

タイ仕様のエンジンは、最大出力177ps、最大トルク45.9kgmを発生する新開発の直噴2.8リットル直列4気筒ターボディーゼル。全回転域で力強い走りを実現するほか、低燃費化により航続距離を伸ばす。トランスミッションは、新開発の6速AT。多段化とギア比の最適化により、エンジン性能を最大限に生かし、力強い走りと低燃費を両立した。

新型ハイラックスのSUV版が、フォーチュナー。新型は2世代目で、2015年7月に発表。ボディサイズは全長4795×全幅1855×全高1835mm、ホイールベース2745mm。初代よりもスタイリッシュで洗練された7シートのファミリーSUVを目指して、開発された。

5月下旬、南アフリカのプロスペクトン工場において、新型ハイラックスとフォーチュナーの生産が開始。トヨタは両車の生産準備として、プロスペクトン工場に61億南アフリカランド(約430億円)を投資。製造ラインの改修や、施設の拡張を図ってきた。これにより、新型ハイラックスとフォーチュナーの年産能力は、12万台から14万台に拡大。2016年は世界74か国に、5万5000台を輸出する計画を掲げている。

《森脇稔》

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