駐車場内で6人負傷の暴走事故を起こした高齢者に有罪判決

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昨年12月、千葉県茂原市内の寺院駐車場で軽乗用車を暴走させ、6人に重軽傷を負わせたとして、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の罪に問われた71歳の男に対する判決公判が10日、千葉地裁で開かれた。裁判所は執行猶予付きの有罪を命じている。

問題の事故は2015年12月5日午後0時5分ごろ発生している。茂原市茂原付近にある寺の敷地内駐車場で開かれていた骨董市の会場で駐車スペースから進出しようとしていた軽乗用車が暴走。近くにいた40-70歳代の6人がクルマにはねられて重軽傷を負い、警察は運転していた長南町内に在住する71歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕。事故がアクセルとブレーキの踏み間違いで発生したことが判明したため、検察は同罪で起訴していた。

10日に開かれた判決公判で、千葉地裁の林寛子裁判官は被告がペダル操作を誤ったことが事故につながったことを認定。その上で「運転者として極めて基本的な注意義務に反したことで事故に至った。被害者に一切の過失はない」とした。

そして被告が任意保険に加入しておらず、被害弁済が遅れていることも指摘したが、被告が弁済の意思を示し、今後の運転をしないと誓っていることは評価して、被告に対して禁錮2年6か月(執行猶予5年)の有罪判決を言い渡している。

《石田真一》

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