横浜ゴム、バリアフリー縁石の実証実験に協力…バス停乗降時の隙間をなくす

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実証実験の様子
  • 実証実験の様子
  • バリアフリー縁石とタイヤの接触部

横浜ゴムは、1月20日から29日の10日間、新潟市で行われたバス停のバリアフリー縁石の実証実験に協力した。

実証実験は日本交通計画協会が主催し、新潟市、新潟交通の協力を得て実施。また実験には横浜ゴムのほかに、アドヴァンス、日本道路、三井物産プラントシステムが協力した。

従来のバス停はバス車体と縁石を密着させることが難しく、乗降口と歩道の間に隙間ができ、高齢者や車椅子、ベビーカー使用者が乗降する際の負担となっている。バリアフリー縁石には、こうした隙間を解消する効果がある。

実験には既に欧州市場にて実用化されている欧州製品と日本国内で開発中の製品、2種類のバリアフリー縁石が使用された。これらの縁石は、車道に面した側面が内側にカーブを描くように加工されており、タイヤのショルダー部をカーブに沿うように接触させながら停車することで縁石側面がタイヤのガイドとなるため、車体を正確に縁石側まで寄せることができる。

バリアフリー縁石の使用では、縁石に接触するタイヤショルダー部の耐久性が重視される。横浜ゴムはタイヤの耐久性に関する検討やシミュレーションなども含め実証実験に協力。実験には夏タイヤ「MY777」とスタッドレスタイヤ「ZEN 903ZW」を使用し、タイヤ形状の違いによる車両停車時の正着のしやすさ、耐久性への影響などを確認した。

バリアフリー縁石はこれまで国内での導入事例はないものの、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて導入が予定されている東京臨海部BRTシステムをはじめ、全国各地において導入検討の動きがはじまっている。

《纐纈敏也@DAYS》

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