「ドローンを集めて光のイリュージョン」高城剛氏の活用プロジェクト

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クリエイティブディレクターに就任した高城剛氏(右)とマイクロアド社の渡辺健太郎氏(左)
  • クリエイティブディレクターに就任した高城剛氏(右)とマイクロアド社の渡辺健太郎氏(左)
  • プロジェクト「Sky Magic」が目指すものとは?
  • ドローンの周囲に配置したLEDを自由に光らせることで光の演出を行うことができる
  • 富士山麓では試験飛行が行われた
  • 三味線を弾いているのは、津軽三味線 小山流の方々
  • 将来的にはパブリックビューイングとしての利用を想定している
  • 会場でも実際にデモンストレーションが行われた
 従来の空撮の手段としてだけでなく、物資の運送が試みられたり、最近ではレースが開催されるなど、ドローンの活用事例が増えている。そんな昨今だが、20日には舞浜のシアターで高城剛氏が仕掛ける斬新なドローン活用法が発表された。

■空に絵を描く

 広告事業を行うマイクロアド社が高城氏をクリエイティブディレクターに迎えて展開するプロジェクト「Sky Magic」では、ドローンで空間を情報化することを目指している。プレゼンに登壇した高城氏は「ドローンを何十台と束ねて飛ばしてLEDで色をつけると空に絵が描ける」と説明した。

 実際に、富士山麓にて20台を超えるドローンを使い、光のイリュージョンのテスト飛行が行われた。「日本人としてモノを作っていくことを考えたとき、自然と富士山麓というロケーションを選んでいた」と話す高城氏。日本の伝統的な津軽三味線の演奏をBGMに、ドローンの編隊飛行が色鮮やかに宙を彩った。

 このプロジェクトでは市販のドローンを使用するが、LEDに同社ならではの強みがある。それは音と光で制御できるという点。音楽のコンテンツに使われているMIDI信号、および舞台照明などで使われている信号規格「DMX512」でリアルタイムに制御できるという。

 「法律により人の頭の上には飛ばせないが、ライブコンサートやフェスなどで、ステージの奥でならパフォーマンスが行える。また、毎年夏には日本中で花火大会が行われるが、21世紀型の花火にもなり得る。花火大会ができる会場なら使用に問題がない。この500年、進化していなかった花火がドローンにより生まれ変わる」と高城氏は説明する。

■ドローンは墜落するもの

 ドローンが墜落した、という事件(事故)をよく目にする。Sky Magicでは、このあたりも配慮されている。まずドローンの周囲を強いカーボンフレームで囲んだ。これにより、仮に墜落しても地面にバウンドするためドローンの故障を防ぐことができる。それだけにとどまらない。墜落したドローンに仲間のドローンが信号を送り、フォーメーションに復帰させることが可能だという。富士山麓での試験飛行で、この機能性も実証されたようだ。

■ドローンでパブリックビューイングを

 ドローンの数は無限に増やすことが可能。そしてGPSに変わる新しい技術を使えば、誤差2cmで飛ばせるという。そんな同プロジェクトが将来的に狙うのは、空飛ぶモニターとしての役割。「ひとつひとつのドローンが、テレビでいうところのRGBの粒となる。スタジアムで利用すれば、宙に浮かぶパブリックビューイングの巨大モニターになる」と高城氏。デジタルサイネージや3Dプロジェクションマッピングを超える、新たなメディアになり、エンターテイメントになる。そんな可能性を、今後も追求していくと説明していた。

 マイクロアド 代表取締役の渡辺健太郎氏は「次は年内に100台を超えるドローンを飛ばしたい」と意欲的に話した。また、LEDを担当するno new folk studio CEOの菊川裕也氏は「富士山麓では1万5千個を超えるLEDを飛ばした。1個のドローンにつき660個のLEDを使ったが、次回は1個のドローンにつき1,000個のLEDを使ってみたい」とコメント。計算上、10万画素となる空飛ぶモニターにはどんな映像が流されるのだろうか。会場に夢を持たせたところで、この日のプレゼンは終了となった。

高城剛がドローンで狙う次世代プロジェクト「Sky Magic」とは

《近藤謙太郎@RBB TODAY》

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