三菱自動車が4月20日、国土交通省に提出した燃費試験データについて、不正な操作を行っていた、と認めた問題。同社の英国法人が、この問題についての声明を発表した。
これは4月20日、三菱モータースUKが明らかにしたもの。同社は、「この問題の影響を受けるのは、日本国内で販売された車両のみ」と発表している。
今回の燃費試験データ不正の該当車種は、三菱『eKワゴン』『eKスペース』、日産へのOEM供給版の『デイズ』『デイズルークス』の4車種合計62万5000台。これら4車種は日本独自規格の軽自動車であり、英国市場には導入されていない。
さらに、三菱モータースUKは、「今回の試験データの不正は、燃費に関するものであり、排出ガスではない」と強調。欧州では、フォルクスワーゲングループによる排ガス不正問題の発覚以来、消費者の自動車メーカーに対する見方が厳しくなっている。三菱モータースUKとしては、顧客に対して、英国向け車両に燃費や排ガス(CO2)の不正はないことを、アピールした形。
三菱モータースUKのランス・ブラッドリー マネージングディレクターは、「この問題が英国の顧客に、大きな不安を与えていることを理解している。英国および欧州向けの車両に不正はないので、安心して欲しい」とコメントしている。