山陽道トンネル多重衝突事故、追突側トラック運転者を起訴

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3月中旬に広島県東広島市内の山陽自動車道トンネル内で発生し、2人が死亡した多重衝突事故について、広島地検は8日、追突側のトラックを運転していた33歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死傷)の罪で起訴した。

問題の事故は2016年3月17日の午前7時30分ごろ発生している。東広島市志和町付近の山陽自動車道下り線・八本松トンネル(全長844m、片側2車線の緩やかなカーブ)内で、渋滞中の車列に対し、第1車線を走行してきたトラックは減速しないまま車列最後部のクルマに追突。事故に巻き込まれた車両を押し出しながら前進を続け、車両12台が関係する多重衝突に発展。この事故で2人が死亡、67人が重軽傷を負った。

警察は追突してきたトラックを運転していた埼玉県越谷市内に在住する33歳の男を翌18日に自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)容疑で逮捕したが、その後の調べで、男が事故当時は居眠り状態だったことが判明。事故当時はオートクルーズ(定速走行装置)を使用し、これが事故を拡大させた疑いのあることもわかった。

検察は「男が過労を自覚しながら、先を急ぐあまりに運転を強行させたこと」、「結果的に居眠り運転で事故を起こしたこと」が過失にあたると判断。2人を死亡させ、4人を負傷させた(確定分)として、男を過失致死傷の罪で起訴した。

《石田真一》

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